bemod

2011年01月08日

下北沢FMアイドル祭り vol.2

2010年12月28日/17:30-20:30/下北沢GARDEN

EXTRAVE!!!東京女子流 LIVE*017 『復刻!白フワ衣装!』 などですっかり東京女子流にハマってしまったこともあって、この日も参加してしまった。SUPER☆GiRLS@汐留博覧会2010 以来となるスパガや、パフォーマンスが熱いぱすぽなども見れたので、DDとしては申し分ないイベントだった。

司会を元アイドリングの小泉と元℃-uteの有原かんながつとめていて、こちらも別の意味で熱かった。小泉がアイドリングを何度も(好意的に)ネタにして話すもんだから、有原も℃-uteネタを扱わざるを得ない状況になっていて、最終的に℃-uteの代弁者という立場に立たされていたのが何とも…という感じだった。

トップバッターのみにちあべあーずは ももいろクローバー・メジャーツアー2010 で見て以来。多分、相当メンバーも変わっているのだろうけど、僕には完全に判別不能。ヒャダインこと前山田健一氏がインタビューでも言ってたように、あれは完全に養成所の発表会ですなw

続いてスパガが登場。おそらくは本イベントでは一番人気だろう。曲といい、メンバーのクオリティといい、エイベックスが本気でAKB48商法をトレースしようとしているのが伺える。

誤解を恐れずに言えば、これではぶっちゃけAKB48を乗り越えられないのではないか。良くも悪くもスパガはAKB48と同じレベルにとどまっているように思える。もちろん、そうであるがゆえにAKB48というコンテクストから外れていたヲタや、その盛り上がりに乗り遅れたヲタ達が最もスライドして食いつきやすい場を提供しているとは言えるのだが、日本青年会館でのファーストライブが見送りになったことからもわかるように、そのスライドでは新規のファンの取り込みは限定的なものに留まってしまうのではないだろうか。

そんなスパガよりも強いパフォーマンスでAKB48のコンテクストにチャレンジしていうのがぱすぽだろう。彼女達のパフォーマンスはとても素晴らしい。EXTRAVE!!!のときもそうだったが、会場にいるどのヲタも均等に盛り上げるだけの力を持っている。フォーメーションといい、楽曲のテンションといい、ライブでのパフォーマンスだけを考えるのなら、相当強力なグループだと思う。

とはいえ、アイドルってのは総合芸術であるから、パフォーマンスだけをとって云々するのもバカらしい気もする。よーするに、ヲタのフェティッシュの問題とかも絡んでくるわけで、そういう諸々を重ね合わせると、最後に登場した東京女子流が僕の中では一番ひっかかる。元SPEEDヲタとしては、ステップが踏めるだけでもグッときてしまうし、歌でも実力をつけていこうというベクトルが非常に僕好みである。ヲタ芸の円環に取り込みにくい楽曲が多いので、MIXを打たせないところもまたいいw

彼女達は暴力的に言ってしまえばSPEEDとSweetSのハイブリッドをやろうとしているのだろう。僕はたまたまSPEEDと同じファンク路線を引きずっているからファンになってしまったけど、彼女達が今後更なる進化を遂げていく上で、そうした音楽性が軌道修正されていくことも十分に予想できる。

彼女達がスパガとは違った方向で売れる状況を考えれば、それはおそらくティーン雑誌のモデルになったりしながら、同世代の女子達に受け入れられるような状況なんだと思われる。そのとき、同世代の女子達に支持される楽曲が、SPEEDの懐古厨と化しているおっさんヲタと同じ趣味であるとは思えない。今の東京女子流は、僕好みの方向に進化しているという嬉しさがある反面、それではもう1つ上のステージに登るためのコンテクストを踏み外すのではないかという気もする(余計なお世話だけど…)。さて、来年はどうなるか。

Posted by Syun Osawa at 03:09