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2013年06月13日

アイドル横丁夏祭り!! 2012

2012年7月1日/12:00−21:00/新木場 STUDIO COAST

アイドル横丁夏祭り!! 2012素晴らしいイベント!

8月のTIF2012よりもこっちのほうが熱いラインナップじゃないの? と思わせるほどの大型アイドルイベントだった。ライブだけでなく撮影会も併催されていたので、レアなDoll☆Elementsの撮影会に僕も参加しようと思ったが、雨模様だったのでスルーした。ライブと撮影会を併催するイベントってほとんど記憶がないので(僕の経験だとPhoto Live!! Vol.1だけ)、できれば参加したかったんだけどね。

見た順番は、おおよそ次のとおり。

[横丁一番地/野外ステージ]
フラップガールズスクール
CLEAR'S
ALLOVER

フラップガールズスクールとCLEAR'Sは初見。特にフラップガールズスクールは近所でいつも公開練習をやっていて、気になるグループだった。旗持ってる子が旗を立たせるスタンドに棒を上手く入れられず、焦りながらわちゃわちゃしてる姿が可愛かった。こういうところに萌えてしまうのは、僕がもうまともな世界に戻れないくらいのおっさんヲタになった証拠だろう。

フラップガールズスクールのオープニングライブの模様。ステージ右側の子が旗が上手くつけられなくてあたふたしてるところが可愛かった。

CLEAR'Sは見た瞬間に分かるグラビア系に強そうなグループ。近所のホームセンターでやたらとヤンキー系の可愛いお姉ちゃんばかりがレジ打ちしてるところがあるけど、あんな感じの事務所の意向が透けて見える。彼女たちの「お掃除ユニット」というコンセプトが、残念なおっさんヲタには別の意味に聞こえてしまうから悲しい(もちろん僕がね)。

ALLOVERももしかしたら初見かもしれない。この感想文は10月に書かれており、その後何度も見ているためにいつが最初かは思い出せない。6組のアイドルグループから選抜されたユニットである。デビュー曲の「夢のトビラ」はいい曲だし、オーバーオールの衣装もかなりコンセプチュアルなので、お遊びユニットというよりもある程度本気で活動していこうとしているユニットなのかな? ANNA☆Sの小池姉妹が出てるだけで個人的には俄然推せる。ところで、6組の中では唯一、桐谷真央さんが所属するアリス十番のライブだけは見たことがない。

[横丁二番地/特設テント内ステージ]
BELLRING少女ハート
とちおとめ25
ライムベリー
愛乙女★DOLL
バクステ外神田一丁目選抜メンバー
(柵が壊れて修復作業のため一時中断)
Pretty Lemon
レナ
mImi STEP ONEのからあげさん健在
Doll☆Elements
DearStage SHOWCASE

ALLOVER終わりで横丁二番地へ移動。ここの特設テント内ステージは縦長で狭いため、前方はすでにぎゅう詰めで、蒸し風呂状態だった。僕が行ったときには、BELLRING少女ハートがやっていて、とちおとめ25までは後方にいた。とちおとめ25のメンバー紹介で「かりん」と名前を聞いて、心に湧き上がるものがあった。名前推し というわけのわからない種付けが、自分の中に芽を出してきたのかもしれない。

というわけで、ライムベリーではほぼ最前に。そこまではよかったのだが、ステージの前にある柵がライブ用の頑丈な柵ではなく、押せば倒れるような柵だったためにエスタシオン(警備員)の数人が柵を押さえているような状態だった。それでも人が足りず、最前を越えて僕も柵の一部を支える側に加わっていた。

バクステ外神田一丁目選抜メンバーのときに人が増えてきて、前方の圧縮がひどくなり、「ロマンティック 浮かれモード」の中盤のブレイクで人が一気に押し寄せて柵が倒壊した。ケチャのタイミングで圧縮が強くなるのが目に見えていたので、必死で柵を押さえていたが無駄だった。というより、弾き飛ばされてステージのスーピーカーに激突。このときは恐怖は忘れられない。

結局、バクステのライブの後に柵交換作業に入ってイベントが一時中断。他に移ってもよかったのだが、ベストポジションだったこともあって、作業の終了を待った。20分ほどの中断後にイベントが再開し、STEP ONE所属のPretty Lemon、レナ、mImiの3組と、Doll☆Elements、DearStage SHOWCASEのライブを見てから離脱した。

STEP ONE勢を見るのは STEPONE SHOW CASE は以来かな。相変わらずのクオリティの高さ(ビジュアル的に)。中でもmImiのからあげちゃんは、からあげ親善大使のからっと☆よりも「からあげ」な存在として、僕の中に大きな位置を占めつつある。

[横丁一番地/野外ステージ]
アップアップガールズ(仮)
B♭&Party Rockets

迫力のあるDearStageのSHOWCASEを見たあと、再び横丁一番地へ。このとき誰がやっていたのか思い出せないが、少しずつ前方へ移動し、アップアップガールズ(仮)で3列目付近まで到達した。最初に行ったときよりも観客が多くなっており圧縮も酷かった。しかも、このステージは前方に柵がないので、圧縮がかかると最前の人はステージに直接押し付けられる状態になる。彼らは「押すな!押すな!」とずっと怒号を上げていたが、今の時代は上島メソッドが効き過ぎているため、その声がさらに圧縮を強めるというのが時代の困難さだろうか。

次にB♭&Party Rocketsが登場。もともとの予定ではB♭のみのライブだったのだが、6月にB♭の中から選抜されたメンバーでParty Rocketsが結成されたため、急遽2組のユニットによるライブとなった。Party Rocketsは新曲「初恋ロケット」を披露。これが、ツーバスの激しいロック調の曲で、ぬるめのアイドルソングとは一線を画していた。

リードボーカルをつとめる渡邉幸愛(わたなべこうめ)さんは、モーニング娘の6期メンバーの田中れいなさんと同様にアイドルボイスでなおかつ歌が上手い人。彼女はB♭時代から有名だったので、これから台風の目として注目されていくのだろう。ただ、B♭時代にコウメちゃんと一緒にボーカルをつとめていた辻村愛璃(つじむらあいり)さんは体調の都合でパティロケには参加しておらず、金野優花さんがボーカルをつとめていた。

ユーカッチの声もコウメちゃん同様にアイドルボイスなので、パティロケの声はアイドル成分が非常に高くなっている。パティロケに参加していないアイリちゃんは低音の得意な強い声を出す人だったので、コウメちゃんとアイリちゃんの対照的な声のバランスはB♭のクオリティを押し上げていた。今回のユーカッチとコウメちゃんの新コンビは明らかにその頃の声の重なり方とは違う。両者の声も少し似ている。

パティロケは他のグループと比べて平均年齢も低く(2012年3月31日時点で13.7歳)、声も可愛いとなると、本格派のボーカルグループというよりは、みにちあ☆ベアーズとかさくら学院と同じところで受容されてしまいそうな気もするが、SPEEDの幻影を追いかけるおっさんヲタとしては、もっと高いところに一気に突き抜けて欲しい気持ちが強い。さて、どうなるのか。

[横丁二番地/特設テント内ステージ]
ひめキュンフルーツ缶
Team くれれっ娘!(Snow*Drop、ほいっぷ★Girls、WHY@DOLL)
怪傑!トロピカル丸
しず風&絆〜KIZUNA〜
歩き方がアニメの何かを思わせた。
JK21 キスプリ流出後の話題の中での出演らしいが、僕は知らなかった。
いずみねこ
アップアップガールズ(仮) 2回目
blue chee's

パティロケ終わりで、再び灼熱地獄の横丁二番地へ。ちょうど愛媛のご当地アイドル・ひめきゅんフルーツ缶がライブを行っていた。ひめきゅんは初見。かなりの人気で姿をほとんど見ることができなかったため、あまり印象に残っていないのが残念だ。早いうちに彼女たちのライブはもう一度ちゃんと見たいと思う。

2度目の横丁二番地で一番強く印象に残ったのが、Team くれれっ娘!(Snow*Drop、ほいっぷ★Girls、WHY@DOLL)だった。こちらは北海道のご当地アイドル。とにかく可愛い。北海道というとJewel Kissくらいしか知らなかったので、この発見は何より嬉しかった(またおっさんに見つかった可愛そうなアイドル達が…)。彼女たちは頻繁にライブを行っているらしいので、できればホームグラウンドの北海道で見てみたいね。

この回の横丁二番地は正直、どういう順番にで見たかはあまり覚えていない。たぶんチアチアも見たはずなんだけど、メモにはチアチアの文字はない。観客席の左サイドの荷箱につかまって良ポジで見てたら、そこへ高校生が乗っかってきて荷箱がずれて高い位置をキープできなくなった。まさに芥川の「蜘蛛の糸」状態で、おいおい考えてくれよ!と思いつつも、前へ行ったり後ろへ行ったりしつつ見てた記憶がある。

しず風&絆は後方で見てたら、美空さんと晴子さんがヲタの上をガシガシ歩いてきた。これはよくある光景なのだが、テントステージは客席が明るかったため、下から見える風景がやたらエロかった。JK21は2ch界隈でキスプリ流出事件が話題になっていた直後のステージだったらしい。ただ、僕はライブを見ている時そのことを知らなかったので、楽しみ方を一つ損した感じ。個人的には話題になっていた宮繁恵梨さんよりも吉田桂華さんが気になった。

blue chee'sは元チェキっ娘のメンバーがやっているユニットらしい。8月のTIF2012にも参加するとか。客の需要があるかどうかはわからないけど、個人的には長く活動を続けているアイドルグループもたくさん参加して欲しい。

[横丁三番地/野外ステージ]
アフィリア・サーガ・イースト
LinQ Lady
ベイビーレイズ&菊地亜美(アイドリング)
predia
Drothy Little Happy
Dorthy Little Happy & Party Rockets
9nine

どのタイミングかは忘れたけど、雨がガンガン降ってきて(もともと雨模様ではあった)、物販とか野外ステージの予定をすっ飛ばして横丁三番地へ。今日始めてのメインステージ。この日はメインステージをニコ生で放送していたので、このステージの動画はあとでYoutubeあたりに上がるだろうと踏んでほとんど見ていなかったのだ。

とはいえドロシーや9nineあたりは生で見ないわけにはいかないので、アフィリアの途中から徐々に前方へ移動し、端っこながら4列目くらいで最後まで見ていた。LinQ Ladyの後にアイドリングの菊地亜美さんが出てきて、同じ事務所の後輩のベイビーレイズを紹介していた。ヲタから伝え聞いた情報によると、メンバーの高見奈央さんや大矢梨華子さんは、出来レースと批判されたアイドリング!!!5期生オーディションの落選組らしい。今回のレプロからのデビュー(よーするに9nineの妹分?)のには、そういうところも絡んだ大人の事情があるのかな? ベイビーレイズのデビュー曲「ベイビーレイズ」は僕好みの強い感じの曲だった。

その後、prediaでがっつり大人の魅力を満喫。残念なことに 汐留グラビア甲子園 で優勝した與坂唯さんは見当たらず。後でネットで調べたら、7月1日に脱退していたらしい。彼女きっかけでprediaに興味を持っていただけに残念。でも、一度ちゃんと単独のライブを見に行ってみたいと思っているグループだ。

続いてドロシー登場。このあたりからは客もメインステージに押し寄せて来ていて、満員の状態になっていた。しかもドロシーのほかに結成されたばかりのパティロケも登場。プログラムには「Drothy Little Happy & B♭」と書かれてあったから、パティロケのデビューはかなり性急に決まったのかもしれない。エイベックスがスパガが妹分のCheeky Paradeをデビューさせ、各地方にiDOLStreetストリート生を配置するなど「ハロプロ化」が進んでいることから、ステップワンもそうした流れに乗ったのかも。同じスクール(事務所)所属だからドロシーとパティロケのメンバーがわちゃわちゃやるのかと思ったら、案外アッサリしてた。

最後に9nine登場。9nineを見たのって初めてかな? どこかで見た記憶もあるけれど、この感想文を書いているのがすでにTIF2012も終わった10月半ばということもあって、最初がどこだったかはあまり覚えていない。ともかく9nineの印象はとてもよかった。ライブの完成度も高いし、見た目も華やか、MCも上手いし、曲もさすがにメジャー感がある。ただ、これまでにメンバーチェンジが繰り返されすぎて、辞めた中には元おはガールの下垣真香さんがいたりするので、グループの像があまり掴めていたなったのだが、2010年には今の5人に固定されているそうな。

9nineのデビューは2005年だが、メンバーが固定されたのは2010年。そして2012年に日本青年館と中野サンプラザをクリアして、夏には野音でもライブを行うそうな。他のアイドルの人気にも押されたのか、ここ最近で一気に集客するようになったのかも。僕の場合はほとんどニコ生で見てるだけなので、その印象が一番強かったりするのだが。

最後は、みんなで東京音頭を踊って終了。雨模様だったものの気温が低かったので過ごしやすかった。前回の 第2回 アイドル横丁祭!! のときは、みんなでB'zの「Ultra Soul」を歌って大いに盛り上がったが、今回はステージのメンバーがあまり歌を知らないこともあって盛り上がりはイマイチ。だからあれほど浜田省吾の「MONEY」をやれと(略)。曲の途中で一部のメンバーが客席で円を作って回っていたので、その周辺に作っていたヲタはラッキーだったのかもしれない。もっとも僕のいた前列左端には、アプガやドロシーがゼロポジでいたのでかなりお得だったのだが。

…と、ダラダラ感想を書いてみたものの、本当に書きたかったのはこの手のレポではなく、以下のようなことだった。でも、ここからそれを書く気力は残されていないので、いずれどこかで書きたいと思う。

  • ヲタTを着たアイドルファンのコミュニティについて。アイドルのパフォーマンスというのは、ヲタのコールや振る舞いなどそれらすべてを含めたものを指す。よって、今回のイベントは各アイドルコミュニティの見本市でもある。
  • ステップワンのB♭の機能が少しずつ制度化されてきた話。
  • アイドルにおいて真の客とは誰なのか? 毎年繰り返される「女性ヲタが増えてきた」という珍言も含めて。
  • 大人アイドルの機能について。LinQ LADYやprediaなど。
  • 音楽のジャンルの飽和についての難しさについて。アイドルという楽曲のスタイルはなく、そのほとんどは何かしらの音楽の引用である。アイドルがヘヴィメタルを歌ったり、ラップをしたりする目新しさというのは、やり尽くされたメディアミックスの手法と大して変わりがない。しかもそれらの横移動もかなり飽和状態になってきている。

Posted by Syun Osawa at 23:12