2013年06月12日
下北FMアイドル見本市 vol.4 第二部
2012年6月30日/17:30−20:15(途中離脱)/東放学園映画専門学校 STUDIO Dee
六本木ヒルズのイベント から新宿へ。
東放学園映画専門学校 STUDIO Deeという初めての会場。さんみゅー正真正銘初ライブ の会場だった東京スクールオブミュージック専門学校とか、第1回つんつべ♂フェス の会場だった音楽専門学校 ESPミュージカルアカデミーなど、音楽系の専門学校に備わっているライブスペースを一般用に開放することが少なくないようだ。運営スタッフを学生がすることで、実地の訓練にもなって一石二鳥なのかも。ただし、この場合、学生がおっさんヲタを見る目は非常に冷たかったりするのだが…。
それはともかく、久しぶりの下北FMイベント。僕の中で一番強く印象に残っているのは、下北沢GARDENで行われた 下北沢FMアイドル祭り vol.2 で、このときはみにちあべあーず、SUPER☆GiRLS、東京女子流、ぱすぽ☆などが出演していて、今ではちょっと考えられない面子である。
今回の出演者は、出演順に東京アナウンス学院生、しず風&絆〜KIZUNA〜、ライムベリー、さんみゅー選抜メンバー、BiS、メグリアイ。下北沢FMアイドル祭り vol.2 のときと比べてこの面子がどうなのかという話がしたいわけではなく、そのときと比べて、イベントにおける司会の在り方が若干後退していたことがちょっと気になったのだ。
下北沢FMアイドル祭り vol.2 のときは、元アイドリングの小泉瑠美さんと元℃-uteの有原栞菜さんが司会をつとめており、この二人と出演者の絡みも一つの目玉になっていた。今回も司会の機能は残っていたものの、単純に次の出演者をサクッと紹介するのに留まっており、下北FMの独自色が若干薄まっていたのが少し残念だった。
その一方でライブは大いに盛り上がった。
しず風&絆〜KIZUNA〜のバンドセットに初めて遭遇。しかもオリジナル曲だけでなく、アンジーの「天井裏から愛をこめて」とかTHE BLUE HEARTSの「キスしてほしい」や「リンダリンダ」、JUN SKY WALKER(S)の「歩いていこう」などおっさん得すぎるバンドブームの頃のカバー曲も披露。これらの曲を若い子たちがどんな風に聴いてるのかな? 少なくともおっさんヲタをがっつり取り込むセットであることは間違いない。
続いてのライムベリーはusa☆usa少女倶楽部の派生ユニットで。3人のMCと1人のDJというかなりシャレオツな構成でヒップホップをやっている。前に何度か見たような気もするが、この日ほど強いインパクトを受けたことはなかった。とにかく曲がカッコいい。アイドルがやるラップはしょーもないと勝手に思ってたけど、僕の予想の遥か上をいく楽しさだった。
DJを担当している信夫ひかるさんが、ハレンチ☆パンチの大空さやさんに見えて仕方なかったな。そーいや、ハレンチ☆パンチもデビュー当時はラップとかやってたなぁ。あの路線がさらに進化してライムベリーに至ってると思うと、アイドルの音楽ってかなり全体的にかなり高いところに来てるのかもしれない。
で、さんみゅー。今回も選抜チーム。この「選抜」というのがどのように決まっているのかイマイチわかんないんだけど、勝手に解釈するに、さんみゅーは今いるメンバーから最終的に人数が絞られて本格的にグループアイドルとしてデビューすることになっていると。で、今はその前段階としてイベントに出演しており、全員は出られないから選抜チームとして出演しているということなのかもしれない。
ともかく、僕が見ているさんみゅーはずっとこの選抜チームなので、できることなら全員残って欲しいと思う。もう一つの選抜チームは、さんみゅー正真正銘初ライブ 以来見ていないからね。
続いて、BiSが登場。BiS見るのっていつ以来かな? 毎回見る度にメンバーの数が変わってる気がするが、しぶとく生き残ってる感じが素晴らしいよね。2010年の EXTRAVE!!! で、プー・ルイ嬢が「今日でバンドはやめて、次はアイドルユニットを結成する」と言った日から、凄まじくメンバーチェンジを繰り返しながら今に至っている。
昨年のワンマン で人気メンバーのユケが卒業してヲタの数が減るのかと思ったら、さらにメンバーが追加されて盛り返し、果てはエイベックスからメジャーデビューということらしい。AKB48のドキュメンタリーよりもガチなドキュメンタリーがBiSにはあるよね。誰かドキュメンタリー撮ってないのかな?
この日は、客が少なめだったので、客がトレインで回るときに、会場全体でグルグル回った瞬間が一番熱かった。今のアイドルのライブって全員がひたすらに最前を目指すような圧縮スタイルなので、そういうことを意識しないサークリングは本当に素晴らしい一体感を生むなと実感した。
メグリアイの途中で物販へ。もう少しちゃんと見ててもよかったかな。
この日は、見ようによってはロックあり、ラップあり、往年の歌謡曲ありで、革命的ともいえるようなジャンル横断が実現していた。ジャンルで音楽を聴きにいっている人には理解できない情況が、「アイドル」というタグを貼り付けるだけで実現してしまうことの意味についてもう少し考えてみるべきだった。
アイドル現場ではやはり音楽が後景化しているのか? みたいなね。でも、そんなことを考えて書き連ねる余力は僕にはない。こんな糞みたいな文章を読んでいる人もいないだろうから、とりあえずそのあたりのネタはどこかのライブで思い出したら書いてみたいと思う。
Posted by Syun Osawa at 23:01