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2018年4月6日

「江戸期の民藝 -暮らしに息づく美-」展

2017年6月10日/14:15-15:30/1100円/日本民藝館

「江戸期の民藝 -暮らしに息づく美-」展久しぶりに日本民藝館へ。以前ここに来たときは河井寛次郎好きな姉の旦那が陶芸をやっているということで、ここのお土産を買った。今回は婚活で知り合った女性がデザイン系の仕事をしていたということもあって行くことになった。

民藝のムーブメントというのは奥が深い。日本で普通の人たちが伝承してきた文化の中に芸術性を見出す(再発見とでもいうのか)ことで日本の近代化が芸術の分野でも進んだのだが、日本人にとっては芸術よりも工芸としての捉え方のほうがずっと根強く残っていて、それは今でも日本人の感覚としては大きいのではないかと思う。

例えば、歌や絵などの芸術性のある作品に触れたときに日本人はよく「上手い!」と言う。これはまさに工芸品を目にした時の感想と同じである。欧米の人にはこの感想は違和感があるのかもしれないが、日本人にとっての「上手い!」は技術的な云々だけでなく芸術的にも優れているということを元々内包しているように思える。

だから民藝ムーブメントが起き、日本の工芸品がこぞって芸術史に記されることになったとしても、やっぱり日本人にとっては工芸品としての意識が強く、職人を愛する心がずっと根付いている。そのことを感じさせられた。

今回は柳宗悦の別館にも入れた。この別館はおすすめ。

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ブリューゲル「バベルの塔」展

2017年6月4日/12:30-14:00/1620円/東京都美術館

ブリューゲル「バベルの塔」展ブリューゲルのファンだと長らく自認していたのだが、入り口のポスターでまじまじとバベルの塔の絵を見るまでブリューゲルが描いた《バベルの塔》が2枚あったことをすっかり忘れていた。僕が会社のPCの壁紙にしている《バベルの塔》とは違うほうが来ていたのだ。今回来日した《バベルの塔》も有名だがやや小品と言える。

そういう意味ではヒエロニムス・ボスの《放浪者(行商人)》が見れたことのほうが価値があったのかもしれない。ブリューゲルと名がついていながらほとんどブリューゲルの絵が展示されていない展覧会を眺めながら、ブリューゲルとボスの寓話を取り込んだ絵画が持っている宗教の意味について昔よく考えていたことを思い出していた。

それは、ボスが宗教改革前の規範を盛り込んだ絵画なのに対して、ブリューゲルは宗教改革後の自由(というか宗教からは少し距離を置いた)を盛り込んだ絵画だということなのだが、今回、ブリューゲルの描いた2枚の《バベルの塔》についても宗教的な温度差があることを知りさらにこの界隈の絵の興味が強くなった。

2枚のバベルの塔では明らかに人間の描き方と宗教に対する距離感が異なっている。当時のヨーロッパにおける人間観や宗教観がどうであったかはわからないが、そういうことを感じつつ見るべき対象なのだということも感じさせる。絵画としての面白さを越えて、深い射程を持っているブリューゲルの絵画に対する興味はまだまだ尽きない。

ミュシャ展で音声ガイドを使ったら良かったので今回も音声ガイドを使うことにした。ブリューゲルに関しては知っていることも多く、展覧会のタイトルにブリューゲルと入っていながら違う画家の作品解説も多かったので、今回はいらなかったかなとも思う。

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2018年4月3日

泣き虫しょったんの奇跡

瀬川晶司/2010年/講談社/文庫

泣き虫しょったんの奇跡今泉健司『 介護士からプロ棋士へ 大器じゃないけど、晩成しました 』に感銘を受けたので、同じような境遇から編入試験を経てプロ棋士になった瀬川氏の本を読むことにした。時系列では瀬川氏のほうが先。本としては『 介護士からプロ棋士へ 大器じゃないけど、晩成しました 』よりも読ませる部分が多く、エンタメ本として読んでも自己啓発本として読んでも優れた内容になっているように思う。2018年秋に映画化もされるようだ。

プロ棋士になるまでの間、今泉氏が介護の仕事をしていたのに対して、瀬川氏はNECの子会社で働いており、収入面でも安定した暮らしをしていたように思える。それでもなおプロ棋士になりたいという欲望をおさえられなかったのだろう。社会的地位よりもやりたいことをやる。こういう選択肢を選べるということが何においても幸せなことだというのがはっきりわかる本だった。

僕自身、漫画家の夢を挫折してサラリーマンをやっているが、今は縁があって再び漫画を描いている。そういう境遇であるからこそさらにこの本は響いてしまった。人生の本質は今この瞬間の連続でしかなく、上手くいくかは二の次である。「やりたいことをやろう」。何度も何度も胸に言い聞かせている言葉だ。

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2018年3月30日

介護士からプロ棋士へ 大器じゃないけど、晩成しました

今泉健司/2015年/講談社/四六

介護士からプロ棋士へ僕は著者の今泉氏が将棋のプロ編入試験を受けている対局をリアルタイムで見ていた。40歳を過ぎてからのプロ挑戦というのはいくら現役生活の長いプロ棋士といえども無謀に感じられたし、それだけに彼が勝ってプロ編入が決まった瞬間の彼の何とも言えない表情がとても感動的で、僕はパソコンの前で一人泣いていた。

この本は今泉氏が奨励会の三段リーグで敗れ、その後の編入試験でも落ち、そして再度の編入試験で見事合格してプロ棋士になるまでのエピソードが書かれている。最初の退会後は勝負勘を見込まれて株のトレーダーになったりしたが長続きせず、介護の仕事しながらアマチュアの棋戦で実績を残し、プロへの編入試験を受けることになったようだ。

たまにアマチュアでもプロに勝つような人がいて、世の中にはそんな凄いアマチュアもいるんだな…と思ったりもしていたが、ようするに元ノンプロ(奨励会員)だったりしたわけだ。プロ野球の世界なら肉体的な衰えがあるため20代前半までにプロ入りできなければ現役のプロ野球選手になることは不可能だろう。将棋にもそうした限界はあるはずで、40代ともなると棋力の衰えは大きいはずだ。にもかかわらず今泉氏は編入試験でプロ相手に勝ち越し、見事にプロへの切符をつかんだ。

夢を諦めないというのは簡単だが、中年になってそれを言い続けるのは困難である。僕自身が40代になってそれを痛感する。諦めたくないという気持ち自体が衰えていくのだ。そんな気力が減退していく年齢にさしかかりながら、モチベーションを維持し続け、最後の最後で今泉氏はプロ棋士になったのだ。

この本には後日談がある。

この文章を書いている2018年3月30日現在、彼はC2というクラスに在籍している。プロ編入試験合格後に参加したフリークラスを勝ち抜けC2という名人戦の順位戦に参加することができたのだ。しかも、2017年度はC2のリーグで8勝2敗の好成績をおさめ、あわや1期でC1へ上がる可能性すらあった。年齢的にC1へ上がれるチャンスが次に何度訪れるかわからないが、プロになってゴールではなく、さらに上にはい上がろうとする貪欲な姿勢を今も見せ続けている。

ただただ尊敬。尊敬しかない。

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2018年3月29日

第十四回 博麗神社例大祭

2017年5月7日/12:00-14:00/1700円/東京ビッグサイト

コミティアで刺激を受けたせいか普通に同人制作のブースを見て回っていた。ブースを回ると撮影する気持ちが少しなえてくるのが面白い。僕の本来の姿はカメコではなく物を作ったり買ったりする側なので、いずれはカメコではなく普通に例大祭の同人誌やらグッズやらを楽しむおじさんに変化していくと思う(今はまだ無理だがw)。

というわけで、今回は例大祭ならではのグッズなども買ってみた。賽銭箱型の貯金箱というのはなかなかユニークだが、放置しておくと虫の住処になりそうでちょっと怖かったりもする。

ちょっとだけカメコの話。

隣の会場で艦これ関連の大型イベントをやっていてそちらでもコスプレをやっていたためにレイヤー・カメコともに分散したようだ。そのためレイヤーの数は少なめだったが並びも長くなくて比較的撮りやすかった。でも、ほとんど撮影していない。モチベーションがやや下がったのかもしれない。

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コミティア 120

2017年5月6日/12:00-15:00/1000円/東京ビッグサイト

予想以上に規模が大きくなっていて驚いた。

オリジナルを求める人がこんなにいるんだったら、僕も再びコミティアに参加してもいいかなと思わせる盛況っぷりだった。コミティアはヲタクイベントには珍しくコスプレを認めていないので、純粋な漫画ファン(しかもオリジナルの漫画を求めている客)しかおらず、そういう層がこれだけいるというのもゼロ年代に起きた大きなパラダイムシフトの一つなのだろうと思う。マスメディアはより遠くに広がり、パーソナルメディアはよりその距離が近くなっていく世界だ。

もう一つ驚いたのは、持ち込みを読む編集部の数だ。前は10社もなかったように記憶していたが、今は10社どころかものすごい数の編集部が出張ブースをつくっていた。中にはWeb掲載の編集部のブースなどもあったりして、どこもコンテンツの奪い合いなんだということがよくわかる。僕が再び漫画を描けるようになったのもこうした背景があるのだろう。

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コスホリック 20

2017年5月5日/16:30-18:00/2000円/サンライズビル東京

数年ぶりにコスホリへ参加。相変わらず混み方がえぐかった。これだけ混むんだからこの商売にいろんな団体がわらわらと集まってくるのも、レイヤーがこぞってROMを出すのも無理のない話だ。

ROMを出しているレイヤーさんは千差万別で、有名レイヤーさんもいるが人気のAV女優さんもたくさんいて、そこが混ざっているので客層も実は二層になっているような印象を受けた。

一つ目の層はコミケや撮影会などにも参加している知り合い(もしくはレイヤーから認知されている)のカメコの層、もう一つの層は超有名レイヤーやAV女優のファンなどのライトな層だ。昔は前者が多い印象だったが、今は後者(つまり認知を求めない層)もかなりの数がいるように思えた。

ROMビジネスが次のステージに進んだということだろう。有料イベントでありながら、誰かのROMを買わないことにはレイヤーさんを撮影することはできないので、買い物をした後はかなり暇になる。撮影時間までは所在なさげにフラフラしているか、隅っこのほうで静かにスマホをいじっているしかないのは今まで通りの光景だった。

カタログのクオリティはすべてのイベントの中でコスホリが一番高いと思う。

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東京カメラ部2017 写真展

2017年5月3日/16:00-17:30/無料/渋谷ヒカリエ

東京カメラ部2017 写真展

TFTを早々に離脱して渋谷ヒカリエへ。昨年に続き東京カメラ部の写真店を見に行くためだ。昨年は浅岡省一氏のトークイベントなどを見たのだが、今回はあきりんこと黒田明臣氏のレタッチのトークイベントなどに参加した。黒田氏のレタッチ講座はブログとYoutubeですでに見ているが、わかりやすくプロの技を開設されていてレタッチを前提とした撮影をする僕にはとても勉強になる講座だった。

この写真展の特徴は写真の前にカメラマンが待ち構えていて、写真を撮ったときの様子だったり機材だったりの話を気軽にできるところだろう。ポートレート写真の場合はモデルさんなんかも来ていて華やかな感じだ。僕はぼっち参加でカメコの知り合いもいるわけではないので、こうしたコミュニケーションが強めの空間はちょっと苦手だったりする。だから小さなギャラリーの写真展などは怖くて行けないのだがこれはまた別の話。

東京でざっくりカメコとしてステータスを上げるには、カメラ雑誌で入選するよりこの東京カメラ部で入選するのが最も早い気がする。

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春のとなりでコスプレ博 in TFT

2017年5月3日/12:00-14:00/3000円/TFTビル

春のとなりでコスプレ博 in TFT

久しぶりのTFTへ。前日にCactusを買ったので、X-T2に装着してCanonのストロボが光るかを試すことが第一目的だった。そのため5D3は持って行かず。CactusはYongnuoやGODOXとは少し操作性が異なっていて癖があった。痒い所に手が届く感じではないのだが、だからこそどんなストロボでもカメラでも使えるという強みがある。

今回は思うように撮れたとは言い難く、リベンジしないことにはどうにもならないと思った次第。TFTもいいけど、久しぶりに撮影会にでも行って光のコントロールをちゃんとしたほうが実力は上がっていくかなとも思う。

TFTに関してはこれまでよりもレイヤーの数はずっと少なかった。カメコの数は相変わらず多いが、それでも前回と比べたらずいぶんと撮りやすい印象だった。でもやっぱりぼっち野良カメコには辛い現場ではある。

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ニコニコ超会議 2017 両日

2017年4月28日/12:00-16:00/1350円/幕張メッセ
2017年4月29日/12:00-15:00/1350円/幕張メッセ

最近はカメコのモチベーションが下がってきたせいか、幕張メッセまで行くのがとても億劫になっている。30代半ばの頃と比べて僕の人生ははるかに忙しくなってきているのに、それに反比例するように僕の体力は落ちているからだ。宮崎駿氏の場合、映画監督としてのキャリアは40歳くらいからぐいぐいと積み上げていったわけで、自分と重ねて考えると「やっぱり宮崎駿は神だな…」と思う今日この頃である。

今回はプレミアムチケットを買っていたので長い列を並ぶ必要はなかった。ただし、いつも以上に遅く参加したせいで普通に行ってもプレミアムで行っても大して入場時間に変わりがなかった。それでもプレミアムのほうが心の余裕があるので、今後もこのチケットで入ろうと思う。全体的に入場が早くなったのはおそらく手荷物検査が緩くなったからだろう。

なんだかんだと通い続けているニコニコ超会議だが、アイドルヲタクとカメコを両立させていた頃のモチベーションはなく、だらだらとブースを回って、少しだけコスプレの撮影をして帰っただけの2日間だった。アイドルもたくさんいたはずだし、掘れば掘るだけ味わい深いイベントだっただけに、来年はもう一度興味関心の領域を広げて楽しみたいと思う。

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