bemod

2018年5月16日

第74回 東日本新人王 準決勝

2017年9月25日/19:00-21:35/3000円/後楽園ホール

2017年9月10日に小田急電鉄の車両火災がニュースになった。その火元となったのが以前僕が通っていたジムだということを知って驚いた。すぐに一緒にジムに通っていた知り合いに連絡をしたら「そうだ」という。でもジムの運営は別のジムを間借りする形で続けているということで安心した。

その流れからちょうどそのジムの選手が試合に出るということで久しぶりにボクシングの試合を見に行くことになった。ジムをやめてからずいぶん経つので、知っている人もほとんどいなくなっている。今回出場した選手ともまったく面識はないのだが、その選手のプロフィールにただならぬ共感を覚えてしまった。

戦績が0勝2敗の33歳。プロとしてはほぼ成立していない感じではある。今回の試合も良いところなく負けてしまった。彼はまたリングに上がるのだろうか? 上がってほしい。

資本主義の世界の中でお金のやり取りを前提とした生き方に飼いならされ過ぎて、費用対効果で人生の価値を見てしまうようなことをすぐやってしまう残念な大人になってしまった。勝つことが見込めるからボクシングをするというのではなく、やりたいからやっているということが人生だという当たり前の事実をこの選手は体現している。

僕はそうだろうか? ボクシングの試合を見るとすぐにそういう気分になるから不思議だ。

PS.
知り合いからの情報によるとこのジムは2018年に閉鎖となったようだ。ここのトレーナー兼会長にはとてもお世話になってので、いずれまた再開することを願ってやまない。

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