2019年4月5日
暗黒童話
乙一/2004年/集英社/文庫

超久しぶりの乙一体験。
と言っても彼の最近の作品を読んだわけではなく、僕が読んでいた当時に出ていた小説のうち読んでいなかったものを読んだに過ぎないのだが…。
読み進めていると、作品の内容とは関係なく昔 乙一を読んでいた頃の懐かしさみたいなのがうわーっとこみ上げて、その郷愁感がこの本の読後感ということになってしまった気もする。
二転三転のトリックが用意されていて、ライトノベル風のちょうどいい感じのファンタジーでライトなノリも残しつつ、それでもやや一般層へ向けた推理小説という著者の意欲がよく出ている。後半の複線回収もスピード感があってまずまずだった。
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