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2021年1月10日

今こそ日本の学校に! イエナプラン実践ガイドブック

リヒテルズ直子/2019年/教育開発研究所/B5

日本に限らない話かもしれないが、教育は常に新しさを要請され、そのときに海外の教育を参照するケースが少なくない。イエナプランもそうした流れの中で何度も登場し、実践報告がなされている。

オランダで発展したイエナプランが日本の教育とはぜんぜん違うことから、この教育こそがいまの日本に必要なことなのではなかという教育書が多数出版されており、この本もそうした実践本(HowTo本)として機能しているものの一つなのかもしれない。「かもしれない」と弱気に書いているのは、僕が教育現場に入って日が浅いために、それがどの程度機能しているのかも浸透しているのかも肌感覚としてわからないからである。

直感的には、日本の1対多教育とは少し違っていること、そして、とても今っぽいことは受け入れられるのだが、実際にこれが日本の教育でどのように機能するのかというと、そのイメージはなかなか持つことができないでいる。問題解決学習を行うための方法論としてはパッと飛びつきやすいが、日本の教育システムにそれがどのように組み込まれるかとなると、現場の教員の裁量を超えて制度の問題などになってくることもあり、イエナプランを現場だけでそのまま実践することは難しいのかもしれない。

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