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2018年1月10日

最小限主義。 「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる”ミニマリズム”の暮らし

沼畑直樹/2015年/ベストセラーズ/四六

最小限主義。 「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の佐々木典士氏とともに ミニマル&イズム というサイトを立ち上げ、ミニマリズムを流行らした編集者の方の本。ミニマリストとして生きることの何やらについて書いてあった。

僕にはミニマリズムに対する共感というのが少なからずあって、20代の頃からスーツケース1つだけで生きられないかな?と思うことがあった。それがいつしか趣味の古本を買ったりパソコン関連の機器を買ったりしているうちに物が増え続けゴミ屋敷のような部屋になっている。

僕としては、物に囲まれながらもミニマリズムに共感している人がいかにして物を捨てることができるのか?…という一点のみに関心を持っていたのだが、そこに関しては捨てていったら捨てられたとあっさり書いているのみだった。それは本当だろうか?

僕はこのことが最も難しいことだと思っていたのだが、やってみればあっさり達成できるのかもしれない。昔のアルバムとか写真とか手紙とかも捨てたというのはさすがに驚くが、いまの僕は「捨てるのはもったいない」というカテゴリに入っている物が多すぎることが部屋の汚さの原因になっている。

思い出を捨てたくないということだったり、自分の人生の足跡が消えてしまうようで寂しいというようなことだったり、いろいろな執着が自分にはまだ残っていて、しかもそれが物自体に対する依存にもつながっているということを顧みるとき、自分は大量消費社会の中にすっかり毒されてその毒抜きさえも自分でできない体になっていることに気づかされたのだった。

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