bemod

2018年1月24日

君の名は。

監督:新海誠/2016年/日本/アニメ

君の名は。新海誠氏の映画は『 雲のむこう、約束の場所 』以降劇場に見に行くことはなかったのだが、興行収入がジブリ以外で初めて100億円を突破したらしく連日異様な盛り上がりを見せていたので見に行くことに。

彼の作品は下北沢の短編映画館トリウッドで上映された『ほしのこえ』を見て以来それなりに追いかけている。当時は僕自身も短編アニメーションを作っていたこともあって自主制作(もしくは少人数)で作るアニメーションの小さな物語に強い関心を持っていた。

それらはセカイ系だとかキミとボクなどと呼ばれて良い意味でも悪い意味でも一つの時代を象徴しているとしてカテゴライズされ、2016年の今、それらはすっかり過去のものになっていたと思っていた。

ところがだ。『君の名は。』の大ヒットである。

作品の面白さがその大半だとは思うのだが、おっさんの目から見れば彼の作品はほとんどが昔からその性質を変えていない。良くも悪くもワンパターンなのである。それが突然受け入れられたことに対して監督の新海氏自身が「時代が求めていたポケットに僕の作品がたまたまハマっただけ」と言っていたが、それでもそのワンパターンを愚直にやり続けていたことに僕はとても感動した。

何でかわからないけど、新海氏の執念みたいなものを感じて気づいたら涙が出ていた。物語に感動して…というわけでもなさそうだ。懐古中のおっさんが感極まっただけの話なのかもしれない。

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