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2018年6月13日

「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展

2018年1月31日/11:00-13:30/620円/東京国立博物館

「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展地道に読み継いでいるイスラム教関連の本の知識をリアルに感じるために見に行くことにした。東博の表慶館で行われていた企画展で、入口前に設置されたテントではサウジアラビアの遊牧民が食べているアラビックコーヒーとデーツ(ナツメヤシの実)がふるまわれていた。デーツの味は干し柿にちょっと似ている(かなり甘め)。

西アジア界隈は歴史が幾重にも塗り替えられており重層的なところがとても面白い。紀元前から考えると西アジアは長らく多神教の国や部族が多く住んでいて、ムハンマドがイスラム教を始めたあたりからその状況が大きく変わっていく。だから歴史的な遺物はほとんどが偶像なのに、イスラム教の隆盛以降は偶像が作られないわけだから文字が中心になっていく。そのあたりの変遷を今回の展示会では見ることができた。

アラブ民族とイスラム教はセットになっていてどの地域のアラブ民族もみんな同じと考えるのは誤りだ。部族単位で伝統的な生活様式があり、部族と言っても、都市に暮らす部族と砂漠を放浪する遊牧民では全然違うし、その違う部族同士がお互いの独立性を保ちながらたくさん交流していたのがアラブなのだ。

もっと深く知りたいという気持ちがさらに強くなった。

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