2018年12月27日
安倍政権 総括
高橋彬/2017年/牧歌舎/四六

以前お世話になった業界紙の社長が定年退職した後に出版された本である。過去にも『 痛恨の歴史時代 』など何冊か献本して頂き面白く読ませて頂いた。
前2作は歴史の中で社会主義やその運動をどう捉え、そこに現在の日本を接続していくかというようなことがテーマになっていたように思うが、今回はシンプルに長らく続く安倍政権への総括というか批判書だった。
僕自身は当初、安倍政権に対してはそれほど批判的な立場ではなかった。彼は前にも一度総理大臣を経験しており、その経験を踏まえての再登板だったことから、他の歴代総理より期待値が高かった。
実際のところ、初期の頃はその期待値通りの活躍をしていたように思う。高橋氏の見解ではそのころからすでにほころびは見えていたということだが…。現在の安倍政権に関しては僕も批判的な部分が多く、高橋氏の意見に賛同する部分も多かった。
本の内容もさることながら、80歳を越えて今なお現役で最新の本を読み込み執筆活動を続ける高橋氏のバイタリティにただただ感服するばかりだった。後半の人生をいかに生きるか?という点については僕も見習いたい部分が多い。
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