bemod

2020年9月22日

カメラを止めるな!

監督・脚本:上田慎一郎/2018年/濱津隆之、真魚 他/2018年
1800円/19:50-21:25/TOHOシネマズ新宿

盗作騒動で知った映画だったが、この映画はその以前から爆発的に話題になっていたようだ。映画をまったく見ない僕なのでそのことすら知らなかった。この映画が「カメ止め」という略称で呼ばれるようになり、Twitter上でもその話題が繰り返されるようになり、しかも大どんでん返しがあるという話まで聞こえてしまった。このままでは、映画を見る前にネタバレしてしまうということもあり、また休日勤務のストレス解消を兼ねてレイトショーを見に行くことにした。

で、感想…。

映画を見たあとの感想で「泣きました」と興奮気味に書くのが一番恥ずかしくて嫌なのだが、映画のエンドロールを見ながら目頭を押さえたのは事実である。低予算・無名のキャストで作られたということが、この映画の場合が作品の振り幅に繋がってしまっている。仕事や学業に勤しみながら、日々こつこつと自分で小説なり音楽なり漫画なりを描いている人なら否が応でも日々いしてしまう作品だった。

ストーリーの構成自体が今っぽいといえば今っぽいし、その骨格部分が盗作なのだとしたらそれは残念なことでは有るが、ゾンビ映画というのか数限りなく作られており、本作のような二次創作的なノリすら同じようなものが乱造されているのだから作品の内容が似るのはある程度は仕方ないのかなと思う。

そうした背景はあったとしても、飽きさせない演出やキャラクター設定、そして脚本によって笑って泣けるエンターテイメントに仕上げた監督の手腕はさすがだと言うべきだろう。次はもっと大きな作品を手掛ける監督になるのだろうか。次作も期待したい。

見る[映画]  カメラを止めるな! はコメントを受け付けていません