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2015年4月18日

幸せのための経済学 ― 効率と衡平の考え方

蓼沼宏一/2011年/岩波書店/新書

幸せのための経済学 ― 効率と衡平の考え方岩波ジュニア新書なのに難しすぎる気が…。サブタイトルのところに「〈知の航海〉シリーズ」と書かれてあるからジュニア新書だけど大人向けに作られているのかな? とも思ったが、あとがきで著者が中高生に向けて書いたと言っている。だとしたらかなり難しい内容。

前置きとして言い訳を書いたのは、入門書的に読んだらなかなか難しく、がっつり理解することができないまま読み終えてしまったからだ。本書では「効率」「衡平」「公平」といった経済学の基礎的な考え方が説明されており、パレート効率性といった近代経済学の内容についても触れている。中学の公民で習う需給曲線よりはるかに難しいグラフが出てきて詳しい説明もないまま話が進んで行くため、ロジックをあまり理解しないまま「まぁ、そういうもんか」というくらいの受け取りしかできなかった。

特に経済学で度々示されるグラフに関しては、そのグラフの読み方次第で結果が180度変わってしまうのは恐ろしい。経済学者はすでに起きた事象に関してグラフを用いてその結果の根拠を説明するが、それが未来の処方箋になっているわけではないことが科学分野のそれとは大きく違う点だろう。

未来の事は誰にもわからない。最近日本地震学会が予知と予測を区分けして、予知の限界について語っていたが、そういうことに似ているのかもしれない。つまり予測はできる。しかし予知はインサイダーでもやらない限りできないのだろう。

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