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2018年1月5日

歴史の使い方

堺屋太一/2010年/日本経済新聞出版社/文庫

歴史の使い方2004年に出された本を2010年に文庫化した本。書かれている内容が歴史を紐解きながら今の時代とリンクしている部分を重ね合わせて解説するという類のものなので、若干の古さはあった。この本が最初に書かれたのは小泉政権の時代で、彼はこの政権に対してあまり思い入れがない。そのためやや批判的な口調になっている。

その理由は、彼が江戸時代の徳川吉宗の改革(享保の改革)をあまり評価していないことと、緊縮政策ばかりやるといいことがない、というのが一番の理由で、この理屈に関しては本書の中で丁寧に説明されていた。僕自身は緊縮政策をやることは大事だと思っているのでそこにやや意見の相違はあるものの、著者の言っていることは「なるほど、そうだな」と思わされる部分も多く、考え方がやや変わったかもしれない。

そういう意味でもかなり意味のある本になったと思う。

平社員の石田三成が人を集めて取締役の徳川家康に対決するという筋立ての話もかなり面白く、このように解説されることで関ヶ原の合戦もまた違った色合いで見えてきた。彼はたくさん本を書いているので他の本も読んでみようと思う。

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