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2018年1月5日

SHUNGA 春画展

2015年10月4日/13:00-14:30/永青文庫

SHUNGA 春画展18歳未満入場禁止という珍しい展覧会に参加。秋はこれといった目玉の展覧会がなく、なんとなく行ってみたら近年まれに見るような混みっぷりだった。来ている人の年齢層はバラバラで若いカップルや友だち同士もいれば高齢な方もたくさんいた。そして、みんな一様に「ちんこがでかい」だの「こんな体位は無理がある」だの盛り上がっていて、日本の性文化の多様性が良い意味で見られる場所になっていた。

春画自体はネットでも見れるし本もたくさん出ているので、わざわざ美術館で見る必要性があるとは思えないが、芸術の視点でこの日本の性文化を捉えようという動きはとても素晴らしいことだと思う。そして、この方向性を春画だけでとどめるのではなく、今のエロ本(とりわけエロ漫画)にも続く視点として提示できるとさらに素晴らしいと思う。

昨今はエロに対してやたら厳しくなっているが、日本というのはもともとエロに寛容な国であり、そこが日本の文化の良さでもあったはずだ。グローバルな世の中になりキリスト教的な禁欲が世界を覆うことで起きる軋轢が今の日本にもあるのだとすればとても悲しいことだ。だからこそ日本の文化の一つの表現として日本のエロの在り方についてもっと真摯に目を向ける必要があるのだと思う。

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