2018年1月10日
図録「幽霊塔へようこそ展 ―通俗文化の王道―」
三鷹の森美術館 編/2015年/三鷹の森美術館/A5
三鷹の森美術館があまりに素晴らしく久しぶりに図録なるものを買った。図録と言っても展示物が淡々と紹介されているものではなく、この企画展の発案者である宮崎駿監督の漫画が巻頭カラーとして掲載されていた。
そのほか江戸川乱歩の推理小説「幽霊塔」がいかにして生まれたのかを漫画で解説していたり、さらには「もし宮崎監督がこの作品をアニメ化するなら?」として一部の絵コンテが描かれているなど、かなり充実した内容になっていた。
特に絵コンテに関しては、わずか数シーンを表現しただけにもかかわらず、この絵コンテでアニメが見たいと思わせるほどだった。彼はアニメ監督としては引退しているが、できることならあと100年くらい生きてもらってもっとたくさんの作品を作ってもらいたい。そんな風に思わせる監督は世界中でも稀有だと思う。
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