bemod

2015年4月2日

アニドウ代表の漫画映画的人生2

2012年9月16日/19:00-21:45/杉並公会堂 小ホール

久しぶりのアニメ関連のイベントへ行った。最近は極端にアイドル関係のイベントに流れているせいで、アニメ(商業系・インディペンデント系ともに)のほうはかなり疎くなってしまった。

イベントは前半がアニドウの歴史、中盤がなみき氏と唐沢氏とのトーク、後半が上映会という内容だった。儲かるとか儲からないとかとは別に、「ただアニメが好き」というだけでここまで深くアニメについて語れるのは凄いと思う。

特にインターネット主流の今はコンテンツの消費スピードも速く、そこで築かれるコミュニティの強度も強くない。だからこそ横に横に情報の波を横断しながら複数のコミュニティに参加できるのが現代の強みとも言えるが、時間という縦の軸を考えればそこで紡がれるストーリーがどのような重みを持つのかは未知数だろう。

アニドウは歴史が古く、紆余曲折ありながらも現在までコミュニティが築かれ続けている。そして、このコミュニティの中にはアニメの制作に携わる者もいれば、一ファンとして応援し続けている者もいる。送り手と受け手が渾然一体となってアニメ文化を支えていることは凄いことだし、商業アニメとアートアニメというよくわからないカテゴリ分けも越えてシンプルにアニメを楽しんでいるところもまた素晴らしいと思う。

こうした点を踏まえつつ、今のアイドル文化のファンコミュニティはそこまでたどりつけるだろうか? というようなことを考えたりもしていた。アイドルの場合はその対象が生身の人間であるため、同じようなことは不可能かもしれない。

ただ、最近はDDと呼ばれるような複数のアイドルを追いかけるファンも多数存在するため、そうした層がそれなりのボリュームを持つようになり上手くコミュニティを構成していければ可能なのかもしれない。アイドル楽曲大賞やSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザで行われていた「メディア/アイドルミュージアム」展などもそうした流れと上手くリンクした事象と捉えて差し支えないだろう。

見る[アニメ]  アニドウ代表の漫画映画的人生2 はコメントを受け付けていません