2018年1月16日
このムダな努力をやめなさい
成毛眞/2014年/三笠書房/文庫
1時間くらいで読み終えた。
この本の前にサンダースの自伝を読んでいて手こずっていたから、いい箸休めになった。言っていることは完全に正論というか、僕的には同意できる話が多かった。
ところが、同意した後に僕の気持ちの中にうわっと立ち上がる「正論だけど会社では通じないんだよなぁ…」という絶望に似た気持ちがどうにもならない。会社の中にも信頼できる人たちがいて、そういう人たちはビジネス本も読んでいるだろうからこの本の価値観も共有できるのだが、一方でダメ上司のような部類の人たちには通じない。
本当は薄々わかっていながら、しかし自分の会社の中でのポジションを守るためにこの本とは違う価値観で生きるという選択をする。そういう選択をする中年の多さが日本を伸びなくていることを本人たちもわかっているはずだ。しかしそれをやめることができない。こういうジレンマを想像してしんどくなるのだ。
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