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2018年2月13日

日本に絶望している人のための政治入門

三浦瑠麗/2015年/文藝春秋/新書

日本に絶望している人のための政治入門最近、若手論客としてよくテレビに出ている国際政治学者・三浦氏の本をサクッと読んでみた。きっかけは橋下×羽鳥の番組で橋下さんに激しく噛みつきながら、どこか橋下さんに対して希望を持っているような印象を持ったからだ。

内容的には右でも左でもなく、あえて言えば中道右派的な感じ。と言っても、民主党とか社会党・共産党のような古さを持った感覚ではなく、世界標準での左派の位置づけを理解した「今」な感じのリベラルといったところだろうか。読んでいて納得できる話が多く、しかし一方でそれを出るようなカオスな話もなかった。

この手の本の難しさは、どれだけ現状を正しく読み解けるかではなく、佐藤優のようにそこにどれだけプラスアルファでネタ的要素を付加できるかにあるようにも思うので、そういう意味ではやや物足りない。普通の女性という感じもする。

スペック的には東大を卒業して、キャリア官僚と結婚して、自身も学者としてキャリアを積んでいるので順風満帆と言える。社会的に見てもリスクを取れるポジションにいる人だと思うので、もう少し尖った主張も期待したいところだ。

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