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2018年2月13日

小田部羊一トークショー@マルコの世界展

2016年12月10日/16:30-18:30/イタリア文化会館

この手のアニメイベントへ行くのは久しぶりかもしれない。

昔はアニドウ関連で足繁くイベントへ通っていたはずなのにそのモチベーションがすっかり下がってしまったことはヲタクとしてはちょっと情けない(というか寂しい)。関心領域が他のことへ移っているというのなら良いのだが、歳を取るにつれて新しく何かを得ようとするモチベーションがただゆっくりと減っているのだとすればそれは僕にとっては大きな問題だ。

小田部洋一さんはその逆だった。今でもアニメーションに対する情熱にあふれていて、『母を訪ねて三千里』を一緒に作った高畑勲・宮崎駿の両人に対するリスペクトも強かった。話口調はとても聡明でわかりやすく、それでいて偉ぶるところもない。東京藝大の日本画科を卒業して東映動画に入るという凄いスペックの持ち主でありながら、たまたまだとか、まぐれだとか言いながら謙遜しっぱなしだったし、良いアニメーションを作りたいという思いをずっとお持ちなことに感銘を受けた。

小田部さんが活躍されていた時代は日本のアニメーションの黎明期で、アニメーターたちは「ディズニーに近づくか?」だったり「どうやって乗り越えるか?」を考えながら格闘していたそうだ。そんな時代に東映動画が果たした役割は非常に大きい(天才を多数輩出したという意味でも)。小田部さんは『ホルスの大冒険』あたりからディズニーとは違う日本的リアリティを持った作品を作れた実感があったと話されていた。

宮崎駿氏のエピソード。『母を訪ねて三千里』では一介のアニメーターに過ぎなかった宮崎氏だったが、レイアウト用紙の中に細かな動きの指示まで書き込んでいたという。小田部氏はその指示に従って動きを付けていたという話をしていた。

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