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2018年4月3日

泣き虫しょったんの奇跡

瀬川晶司/2010年/講談社/文庫

泣き虫しょったんの奇跡今泉健司『 介護士からプロ棋士へ 大器じゃないけど、晩成しました 』に感銘を受けたので、同じような境遇から編入試験を経てプロ棋士になった瀬川氏の本を読むことにした。時系列では瀬川氏のほうが先。本としては『 介護士からプロ棋士へ 大器じゃないけど、晩成しました 』よりも読ませる部分が多く、エンタメ本として読んでも自己啓発本として読んでも優れた内容になっているように思う。2018年秋に映画化もされるようだ。

プロ棋士になるまでの間、今泉氏が介護の仕事をしていたのに対して、瀬川氏はNECの子会社で働いており、収入面でも安定した暮らしをしていたように思える。それでもなおプロ棋士になりたいという欲望をおさえられなかったのだろう。社会的地位よりもやりたいことをやる。こういう選択肢を選べるということが何においても幸せなことだというのがはっきりわかる本だった。

僕自身、漫画家の夢を挫折してサラリーマンをやっているが、今は縁があって再び漫画を描いている。そういう境遇であるからこそさらにこの本は響いてしまった。人生の本質は今この瞬間の連続でしかなく、上手くいくかは二の次である。「やりたいことをやろう」。何度も何度も胸に言い聞かせている言葉だ。

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