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2015年4月7日

Aira Mitsukiバースデーワンマンライブ

2012年9月22日/18:30-20:45/渋谷 Glad

渋谷Gladアイドルのライブはパフォーマンスの質に関わらず盛り上がることがよくある。これはゼロ年代以降に急速に制度化されたアイドル系イベントでのヲタの振る舞いと無関係ではない。現在のアイドルヲタたちは歌の間にコールや手振りを入れることで過剰なコール・アンド・レスポンスを繰り返しており、これがライブアイドルの現場でのコミュニケーションの定型になりつつあるからだ。

うがった見方をすれば、ライブとはコミュニケーションの一つの形であり、パフォーマンスはそのためのツールの一つに後退しているわけだ。そのため現場でのヲタにとって「いかに盛り上がったか?」「高まれたか?」がそのライブを評価する指標になっていると考えられる(もちろん全員ではないが)。

これは音楽業界の一つの島宇宙のできごとである。しかし、今アイドルのビジネスは音楽業界の75%を占めると言われており、こうした事態がライブのあり方そのものに大きな影響を与えていることは間違いない。

そして、その影響を受けた例がアイラミツキだろう。

彼女はヲタの盛り上がりを気にする。これはどれだけ盛り上がったかがライブの成功の指標になっているからだろう。ドルヲタの僕としては盛り上がりたいだけで参加しているからその心遣いは大変ありがたいものの、はたしてそれだけがライブの指標なのだろうかという疑問も同時に沸いている。

話が長くなりそうなので話をザックリ絞ると、この疑問の先に2つの未来を見ている。1つは「盛り上がっている/盛り上がっていない」とは別の指標を模索すること。もう1つはライブがコミュニケーションの1つに後退したことを認めたうえで、ヲタとのコール&レスポンスをさらに強化することだ。

ゼロ年代以降のアイドルのライブではほとんどバラードが聴かれなくなった。CDの売り上げでアイドルが食っていた時代は逆にバラードがよく歌われていたことを思うと、この逆転現象はとても興味深い。それとは逆相関する形でダンスミュージックの裾野が広がっているのも同様の理由だろう。

これらは上で挙げた「盛り上がり」と「コミュニケーション」という2つの未来に対応しており、多様性のあった音楽市場がとても瑣末な指標に収斂されていく姿が見えてくる。だからこそ別の指標を模索するか、コミュニケーションを過剰に取り込んでさらに過激化するかという未来しか見えてこないのだ。

…何の話だっけ。アイラちゃんの誕生日ライブだったw

お誕生日おめでとうございます。

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