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2019年4月5日

たつまきを売る老人

坂口尚/1980年/奇想天外社/四六

たつまきを売る老人

図書館で借りた本ばかり読んでいると家にある積読本が一向に解消しないので、最近は時間を見つけては買ったままになっていた本を少しずつ読んでいる。坂口尚の本はユーゴスラヴィアの内戦を描いた『 石の花 』でハマって以降、古本屋やネットオークションなどで買っていて、今回の本もそんな中で買ったのだと記憶している。

同書は奇想天外社から出ており、巻末にラインナップされていた漫画家は大友克洋や諸星大二郎など。そのことからも同書が当時の漫画の中でもかなり尖った作品だったということがわかる。

40を過ぎて朝夕の眠い通勤ラッシュ時に読むには僕の想像力が追い付いていかないので、読むのになかなか苦労した。なぜ通勤電車がヤンマガを読んでいるおじさんが多いのか? それは頭を使わずに読めるからだ。

彼の描く私的な世界は今でいうところの中二病的なマインドを持っていて、40年前にもこういう少し道の外れた感性(と言っていいのかはわからないが…)で作品を作っている人がいたことがただただ嬉しかった。

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