bemod

2020年12月31日

やさしい発達と学習

外山紀子、外山美樹/2010年/有斐閣アルマ/四六

図書館で借りて期限が来たのに読み切れずに返却し…というのを3回繰り返してようやく読み終えた。必要に迫られてこの手の教育心理学のテキストを読んでいたころならすぐに読み終えていたのだろうが、個人的な知識をもう少し膨らませるという関心で読むにはなかなかモチベーションが上がらない内容だった。

というのも、この本の書かれ方が教科書のそれであり、味気よりも中身の網羅性や普遍性を重視して書かれていたからだ。この本に書かれている内容は必要に迫られて教育心理学を学んだ時に出てきたトピックが大半なのでストレートに飲み込むことができたのだが、具体例があまりないので常に眠さを伴いながら読み進めていた。

教育心理学は確実に進歩している。そして、進歩しているからこそ受験勉強に最適化された塾のメソッドとは違った方法で教育の在り方に説得力を持たせていく必要がある。しかし、現実の教育心理学の世界はどんどんボヤついて浮世離れしていっているような印象もある。

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