2020年12月31日

１時間でわかるアイヌの文化と歴史

監修：瀬川拓郎／2019年／宝島社／新書

１時間では読めないがサクッとアイヌの文化と歴史を知るのにうってつけの本だと思う。図も豊富でとてもわかりやすかった。

僕がアイヌに興味を持ったのは、アイヌは「文化」なのか「民族」なのかという論争にちょっとだけ興味をもったからである。これはシンプルな歴史的な興味に過ぎないのだが、この論争の背景にはやや政治の臭いやイデオロギー的な対立が見え隠れしている。

素人目にはアイヌは民族ではなく文化のように見えるのだが、日本の先住民としてオーストラリアのアボリジニと同じような系統で歴史化したい人たちもたくさん存在し、過去の資料を見ると「そうなのかも…」という気持ちも高まってきている。とはいえ、真相は不明のままだ。

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