bemod

2015年5月31日

勝ち続ける経営 ― 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論

原田泳幸/2011年/朝日新聞出版/四六

勝ち続ける経営 ― 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論

ハンバーガーの教訓 』に感銘を受けて二冊目を読了。

似たような内容だったw 他にもたくさん著作があるけど同じようなことが書いてあるのだろう。ビジネス系の本は得てしてそんなものだ(とはいえ一冊は読むべきだと思う)。

そんなわけで『 ハンバーガーの教訓 』の感想で書いたことと重なるが、彼の姿勢で素晴らしいと感じるところはコモディティ化した商品でどう戦うかという難しい命題に挑んでいることだ。マクドナルドが持っている手持ちの駒がマクドナルドでしか作れないような高い技術力を必要とする駒ではないのだ。その駒をどう組み合わせて動かすかというところを真剣に考えている。

マーケティング理論は完璧ではないため、会社が継続して成長していくためには個人のひらめきに依存した新しいアイディアを出し続けるしかない。当然そこにはリスクが伴う。そのリスクをどれだけ取れるか。保守的な企業はそのリスクが取れず、取れないがゆえに沈んでいく。この問題は僕が働いている会社にもそのまま通じる話で他人ごとではない。

新しいアイディアとなると誰もそれを提出する者がおらず、現状商品の批判者(批評家)という立場で傍観するのが常だ。そしてやることと言えば自分自身の人件費が削減されない程度のコスト削減と会社への忠誠心を示すという態度(朝早く来て掃除するとか)くらいのものだ。あとは仲間内で「頑張らない口裏合わせ」をするというコミュニケーション能力をどれだけ発揮できるかということかもしれない。

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