2016年5月4日
武士道とエロス
氏家幹人/1995年/講談社/新書
日本の武士社会の中には男同士の恋がたくさんあったよ、という内容。しかも少年を性的に嗜好するショタコンが横行していて、日本のクレイジーな文化はなかなか筋が通ってるなと感心した。
BL関連はほとんど知らないため驚きの連続だった。「あの偉人がこんなことを!」というような、もしその当時に『週刊文春』があったらネタに困らなかったであろう事件が日本の歴史上ではたくさん起きていたようだ。
そんな変態日本史の中で興味深かったのは男色にもブームがあるということだった。男色が流行ったり下火になったりという繰り返しがあったらしい。ホモは先天的なものとばかり思っていたから、後天的にというか周囲の状況で男色に目覚めたりするのだとしたら、人間の性欲なんてものもいい加減な動機に突き動かされているのだなと思った次第。
その昔、ゼロアカという東浩紀さんがやっていた企画でBL関連の同人誌を買ったはずだけど、あれを次は読んでみようかと思う。児童ポルノ禁止法は当然こっち系の人たちの文化圏にも大きな影響を与えていると思うのだが、実際のところどうなんだろうね。
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