2017年11月23日
アナーキズム ― 名著でたどる日本思想入門
浅羽通明/2004年/筑摩書房/新書
僕は自分のことをアナーキストだと思うことがよくある。でも根拠は特にない。たんにコミュ障で協調性がないことの理由をアナーキストに求めているだけの可能性もあるのだが、ともかくアナーキズムとは何なのかを知るために読んでみることにした。
入門書としては難易度高めかな? 「名著でたどる」とあるように他の人の文献からダイレクトに論が展開されるので、読書経験の少ない僕にはハードルが高かったのかもしれない。
率直な感想としては、左翼と右翼とかというイデオロギーの面で突き詰めていくとほとんど同じようなものに見えてくるし、コミュニティの面で突き詰めていくとアナーキストとマフィアも同じような存在に思えてくる。社会にとってそのコミュニティやイデオロギーがどう受け入れられるかという結果の問題のようにも思えるし、そのプロセスにこそ美はあるのだ…みたいなようにも思えてくる。
権威を否定しながら権威にこだわり、権威を壊すために権威をつくる…というような自家撞着のような印象さえ受けて混乱した。もっといろいろ読まないとその輪郭さえつかめないかもしれない。
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