bemod

2017年12月5日

アイドル現場における「高まる」とは何か?

2010年頃に書こうと思って書かなかったメモが残っていたので、忘却録のために挙げておく。昔はこういうことをわりと考えながら現場に通っていたことに驚いたw

ライブハウスに通うアイドルヲタにとって楽曲のクオリティやパフォーマンスの力がどれだけ重視されているのかはわからない。これらの要素はアイドルに限らずライブの質を決める重要な要素だ。アイドルの場合はこのほかに違う要素が含まれており、そちらのほうが重視されていることが多いようにも思う。それを思いつくままに挙げると次のような感じ。

1. ごっこ感(代替)
2. 認知(承認)
3. 高まり(麻薬)
4. 接触(生感)

なんでこの4つを要素として挙げていたのか今となっては思い出せない。特に「ごっこ感(代替)」と書いているのがよくわからない。コミュニティとしての結びつきを強めるための装置として機能している何か(ヲタとアイドルのコール&レスポンスとか)を意識して書いたのだろうか。「認知(承認)」と「接触(生感)」も恋愛感情には似た何か、キャバクラ的な何かだと思えばすぐに理解できる。僕はあまりここを重視してない。

問題は「高まり(麻薬)」というやつで、これは僕にもある。現場での高揚感と現場を離れて一人になったときに感じる虚脱感。この落差によって僕は現場でかなり高まっていたんだと気づかされたりもする。そしてこれを繰り返すと中毒のような症状が出てきて、現場以外での虚脱感から逃れるために現場へ行くという麻薬中毒者のそれに似た行動をとるようになるのだ。

また地下の現場でどんな曲でもMIX打つ人たちが大勢いるが、これなどは高まりを補強するための重要な行為だろう。ケチャもそうだ。なぜ同じ行為をどのアイドルでも繰り返すのかと疑問に思う人もいるだろうが、アイドル単位ではなくライブアイドルの現場そのものが宗教施設の中で行われている宗教行為だと思えば何となく理解できる。短いフレーズの念仏を何時間も唱え続けてトランス状態に入る宗教行為とほとんど似た機能を持っていると思うからだ。

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