2017年12月14日
第17回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品企画展
2014年2月9日/16:15-17:15/国立新美術館

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最近はドルヲタとしての活動が多くなりすぎて、この手のイベントにはまったくと言っていいほど足を運ばなくなったのでメディア芸術事情みたいなものが上手く飲み込めなかった。
メディア芸術というのはほとんど何を言っているのかわからない言葉で、そのため「メディア芸術とは何か?」ってことが話題の一番に来てしまう。それでも批評家なんかがある程度のロードマップを主観とはいえ示してくれるので、現代アートを追いかけている人ならうっすらとコンテクストを掴んでいるはずだ。僕にはそのうっすらとしたものすらなくなっていることを今日気づかされた。
メディア芸術祭がいわゆる商業アニメと呼ばれるアニメの世界からこぼれ落ちたものを扱う枠組みとして機能するならそれでもいいし、ハードとソフトの硬軟を取り混ぜたテクノロジーの部分での広がりも踏まえてやるなら、それもかまわないのではないかと思っている。
むしろそういったものがどっちつかずのまま、集客のために商業マンガや商業アニメの中でエッジの効いた作品や作家を引っ張ってくるだけでは、メディア芸術の可能性が狭い場所にとどめられてしまいそうな気もする。
ともかく選考の規定がないためになんだかよくわからないし(だからと言ってカオスを提供できているわけでもない)、このままなら審査員の権威に寄り添って成立しているようなイベントと言われても仕方がないだろう。
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