bemod

2017年12月19日

TAMTAM I DUB YOU TOUR 2014

2014年4月6日/19:00-21:30/下北沢SHELTER

出演はTHE OTOGIBANASHI’S、TAMTAM。

2012年の exPOP!!!!! vol.67 以来ファンになったTAMTAMのライブに参加。対バン形式ではなく本人たちがメインで登場するライブに参加するのは 新代田FEVER 以来2度目。

THE OTOGIBANASHI’S

ステージを必要以上に明るくせずに素顔がはっきり見えない状態でのパフォーマンス。彼ら目当ての女子もかなり来ていた。どんな素顔なのかいまいちわからなかったが、女子がこんなに来ているということはイケメンなのかも…と思って後でネットで調べたら確かにかっこいい(というか若い!)。最近は日本のヒップホップも抵抗なく聴けるようになってきたので、若書きの青臭さとか尖った部分を素直に楽しめるようになった。

TAMTAM

音は重いのに全体としてポップに仕上がっているのは素晴らしいと思う。そのポップさはひとえにクロちゃんの魅力が担っているのかもしれない。ダブというジャンルの音楽は普通にはあまり聴かれない。そのため、ダブを愛する人はそれなりに音楽に対する教養を備えていることが多く、それゆえにマニアックな世界に陥りがちだ。

TAMTAMの素晴らしいところはそうした閉じたコミュニティでハイエンドな存在を目指してよりコアな方向へ目指すのではなく、もっと広い世界でダブをやろうと思っているところだ。そのために音は重いけどキャッチ―(軽い)という事態が起きている。こうした事態はダブを愛する教養のある人からは取るに足らない音楽に聴こえてしまうかもしれないが、彼女たちの方向性こそがゼロ年代以降のスーパーフラットな世界をちゃんと引き受けているように僕には思える。

というのもインターネットが前提となった今の世界はどんなジャンルの音楽でも同じ価値(悪く言えば無価値)にまな板に上げられて料理されるからだ。そのとき、世界各地で起きている民族紛争のように違いをより明確にする方向へ向かうのではなく、無価値と思われようともより広いところで通じ合おうとする彼らの志向には大いに共感できる。

もっともドルヲタという側面を持つ僕の場合、クロちゃん可愛い!美人!好き!みたいなところに収斂されてしまっているところもあるのだが…。

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