bemod

2017年12月23日

数学物語

矢野健太郎/2008年/角川学芸出版/文庫

数学物語出版年のわりに内容が古臭いのは当たり前。なぜなら1936年11月に『數學物語』(小山書店/少年少女世界文庫 第13編)として初版が出ているからだ。そんな本が今でも現在の読み物として新たに流通しているのだからいかに強度があるほかがわかると思う。しかもこの本は大学院生(当時24歳)のときに書かれているのだから驚きだ。

内容が数学の歴史がざっくり書かれているだけなので、おっさんが読むには少し物足りない感じがあるのはやむを得ないかな。もしも「数学の基礎を概括する」本のひな形を作ったのがこの本だったのだとしたら、この後に続いた本を僕は読んでいるわけであるから既視感を持っても当然だと思う。また数学が得意ではない人が見ればまた違った感想になるのだろうと思う。

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