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2017年12月27日

黒田官兵衛 ― 「天下を狙った軍師」の実像

諏訪勝則/2013年/中央公論新社/新書

黒田官兵衛 ― 「天下を狙った軍師」の実像いろいろ勉強になる本だった。

官兵衛は秀吉の右腕として活躍したにもかかわらず生涯を通じてキリスト教徒だった。そのことが彼の外交面での考え方にどれほどの影響を与えているかはわからないが、彼の動きは当時としてはとても合理的でリベラルなものに感じられる。

敵が味方になったり味方が敵になったりする難しい時代に、冷静に相手との距離感を見極めて交流を図っているのは見事だ(例えば毛利家)。さらに秀吉の右腕でありながら秀吉の死後は徳川側についているし、そうした情勢判断も鋭い。黒田親子が関ヶ原の戦いを東軍の勝利に導いたという説があるのもうなづける。

関ヶ原の戦いは東軍と西軍が分かれて戦ったという中学生で習う程度の知識しか持ち合わせていなかったので、全国各地で東軍側と西軍側が争っていたということを知らなかった。東西対決という言葉のイメージが強く影響していると思う。この歳になるまで全然知らなかったので、これはちゃんと勉強しとかないとさすがに恥をかきそうな気がする。

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