bemod

2017年12月28日

人の気持ちがわかる人、わからない人 ~アドラー流8つの感情整理術~

和気香子/2014年/クロスメディア・パブリッシング/四六

人の気持ちがわかる人、わからない人 ~アドラー流8つの感情整理術~Amazonのレビューには高評価が並んでいるけれどおそらくサクラだろう。悪い本だとは思わないがおっさんが読むには内容が薄い。

この手の自己啓発系の本は「自分」と「社会」の繋がりについての考察でどれくらい深いことが言えるかという教養勝負の部分があり、逆にその処方箋の部分には実践的であったり目新しさが求められる。

著者は東大出身で海外に留学経験もあり女優として活動していたこともあるので、教養勝負を仕掛けるスペック的には申し分ない。だからこそ、そのスペックをどのように本の上でエンターテイメントとして落とし込んでいくかが重要になるはずなのだが、この部分がちょっと弱かったのが残念だった。良くも悪くも常識人なのと自分顕示欲の強さをコンテンツに変換しきれていない部分に原因があるのかもしれない。

紹介されていたアドラーについては興味があるので、この本をきっかけに関連本を読んでみたいと思う。

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