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2018年1月9日

「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」展

2015年11月5日/13:30-14:45/渋谷Bunkamuraザ・ミュージアム

「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」展新宿のチケットショップで投げ売りされていたのでとりあえず買っておいたのがこの展覧会のチケット。会社の代休で平日の昼間に暇があったので行ってみたらびっくりするくらいの人の少なさだった。まぁ…目玉となるような作品も画家もいないので仕方ないと言えばそうかもしれない。

美術展には「モネ展」とか「ゴッホ展」のような超有名作家の作品だけを各所から集めたものもあれば、「○○とその時代展」のような有名な作品をたくさんは集められなかったけど、不足分を企画力でカバーしているものもある。それ以外にも別の美術館の収蔵品を丸ごと借り受ける「○○美術館展」というのもあり、今回はこれに該当するのだろう。しかも、その美術館の収蔵品の中からピックアップした企画展というさらにショボいタイプのものだったと予想される。

そのため「風景画の誕生」というなかなか刺激的なタイトルがついているわりにはその中身についてほとんど深堀されていない。キリスト教の物語性の強い宗教画に登場する人物たちが少しずつ後景化していって、やがて背景と一体になり物語の主人公が「世界」になっていく点を提示していたのはたしかにそうかなと思う。ただ、最後の最後まで人物の登場しない完全なる風景画というものは展示されておらず、また他のジャンルの風景画との対比もなかったので、タイトルほどのしっくり感はなかった。

美術館の入り口にはヒエロニムス・ボスの絵に登場するキャラクターが展示されていたが、この美術展とはまったく関係ない。ボスを模倣した作品が1点展示されているだけで、それにしたって風景画とは関係がないのだ。そういう意味でもやや誠実さを欠いた展示会だったと思う。

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