2014年02月18日
Tokyo Idol Festival 2012 1日目
2012年8月4日/9:45−22:40(滞在時間)/お台場 特設ステージ
アイドルイベントの現場に滞在していた時間としては過去最長記録だと思う。僕は22時40分に現場を後にしたが、オールナイトでイベントが開催されていたので、1日目のチケットのコストパフォーマンスの高さは異常だと思う。マニアックな楽しみ方をするなら、2日目を捨てて、1日目をフルコンプという手もあったかなと。
せっかくの巨大アイドルイベントなので、コミュニティや市場といった観点も含めてアイドル文化の全体像についてクリティカルに考えてみるのもいいかとも思ったが、やっていることと言えば欲望の赴くままにあっちに行ったりこっちに行ったりしていただけなので、その忘却録程度のメモを書くにとどめたいと思う。ようするにチラシの裏である。
9:45−11:00/SMILE GARDEN
Dorothy Little Happy
今年のTIF第一発目はドロシー。昨年のTIF1日目に僕は不参加で、ROLL TOGETHER vol.7 に参加していた。そのイベントにドロシーは出演していて、僕にとって初遭遇の現場でもあった。当時のブログを読むと彼女たちのライブに相当な衝撃を受けたようだ。あれからちょうど一年。あの時と比べてもすっかり有名になった感がある。
SMILE GARDENは生バンドでライブをやるのが特徴的だったのでドロシーの生バンドライブを期待したが、残念ながら実現せず。ライブの前にバンドが練習をしていたので、ちょっと期待してしまった。
テクプリ
テクプリはずっと知っていたにもかかわらず、菅原梨央さんが昨年のミスヤングチャンペオンに選ばれていたことを知らなかった。汐留グラビア甲子園 2011 でカメコしたりして、グラビア方面にも触手を伸ばしていたにもかかわらず気づかなかった。情弱過ぎるなぁ…。
ライブ後にアイドリング!!!の菊地亜美さんと吉木りささんを加えたMCで、吉木&菅原のコンビが見れたのが序盤のサプライズ。この黄金のツートップは熱かった。
Cheeky Parade
メジャーデビューへ向けて快調に知名度を上げているチキパ。スパガの妹分という立ち位置ながら、スパガほどAKBのようなアイドル感は出しておらず、パフォーマンスでグイグイ行くタイプのライブをするのが特徴的だ。今回も激しいダンスを武器に熱い空間を作り出していた。
「他のアイドルのパフォーマンスを食ってやるぞ」という彼女たちのガツガツした空気が僕は好きなので、今後の活躍をずっと追いかけていきたい。Youtubeのチキパ通信やPigooHDの番組も見てるしね。
11:10-11:50/SECRET COURT
チキパ終了後にOh☆Campeeを見るためにビルの屋上にあるSECRET COURTへ。去年はこの場所で物販をやっていたためにエレベーターが異常に混んでいたが、物販の場所が移ったことで移動が少し楽になった印象。
いずこねこ
途中から。ヲタTがやたらカッコ良かったのと、いずこねこMIXが印象的だった。
Oh☆Campee
毎度の事ながらひなこのいないOh☆Campee(もういいって)。今回はおはガール ちゅ!ちゅ!ちゅ!も出演することになっているので、どこかで邂逅するんじゃないかという期待もあったが、当然のごとくそんな小さな夢は叶わないよね。とりあえず齊藤奈彩さんがいてくれれば…。つか、新衣装の腋がね(自重)。
チームしゃちほこ
Oh☆Campeeが終わった瞬間に客が押し寄せて、本日初圧縮を経験。ももいろクローバーZ・私立恵比寿中学に続いて3番目のスタダ系グループということで、注目度がかなり高かったと思う。スマイレージの2期メンバーオーディションで落選した「バカリボン」こと伊藤千由李さんに注目しようと思ったが、秋本帆華さんのオーラに打ち抜かれてしまった。JOJOのDIO様並みの「ズキューン」感ね。しかも曲の中に初期ももクロ的な和モノ曲があってこれが最高に素晴らしかった。
「ごぶれい! しゃちほこでらックス」が良曲過ぎる。
11:50-12:10/FANTASTIC THEATER
下に下りたら、ビルの入り口横にあるFANTASTIC THEATERのステージで話しているさくら学院の菊地最愛さんを発見。「えっ?」と思ってすぐにプログラムを確認すると「アスキー学院本日開講!」と書かれていた。アイドリング!!!(石田佳蓮、清久レイア、朝日奈央)とさくら学院(菊地最愛、佐藤日向、杉崎寧々)によるイベントだったらしく、それをスルーしてしまっていたのだ。
各アイドルグループのコラボはTIFの醍醐味の一つなので、そういう意味ではこれは外してはいけないイベントだったはずなのにね。レイアさんと最愛さんが同い年だということで、ワチャワチャやるくだりなどを見れて感動。さらに司会進行として森ハヤシ先生もいて、かなりいい感じの回しをしていた。
12:10−3:00/SMILE GARDEN
おしぱんライブ
予定外のアスキー学院を見たために途中からの参加。東京女子流などは見れずにYGAやバニラビーンズがライブしていたのをしばし眺めていた。そもそも「おしぱん」って何やねん? って思ったら、BODY WILDがアイドルとコラボして作ったパンツのことらしい。後でネットで調べたら、おしパン3枚に生写真がついて7560円。ユニクロのパンツしかはかない僕には縁のない話だな。
13:15−15:10/HOT STAGE
野外ステージのSMILE GARDENからHOT STAGEへ移動。去年と違って、メインステージがダイバーシティ東京に移ったため、ステージ間の距離がぐんと長くなってしまった。その途中に大きな物販のブースができていて、ここはチケットを持っていなくても行くことができる。物販だけがっつきたい人はチケットなど持たなくても一日楽しめるというわけだ。
貧乏人の僕は物販ブースをスルーしつつも、どんなアイドルが握手会やってるのか見ていたらアップアップガールズ(仮)のメンバーを発見。衣装が アイドル横丁夏祭り!! 2012 の時からさらに先鋭化して腹出しになっていて高まった。よく考えたらハロ系の衣装ってこれくらいが普通だったりするんだけど、UUGは地味なTシャツ姿を見慣れていただけにギャップにやられた(性的な意味で←)。
さくら学院
ダイバーシティ東京のフロアはスタンディングで2000人以上入る大箱にも関わらず8割くらい埋まっており、Negiccoがちょうど「圧倒的なスタイル」を歌っているところだった。Negiccoヲタのネギリウムが前方に集中しておらずバラけていたので、インディーズ系の箱のような最前のヲタの入れ替わりがほとんどないことを確認。おそらく前には行けないと思って後方の良ポジをゲットすることに。
さくら学院は今年の 3月のライブ で武藤彩未、三吉彩花、松井愛莉の3人が卒業してからは POP'n アイドル 02 で見ただけ。POP'nの感想では現メンバーだけではスケールダウンだと書いているけど、そのときと比べても各メンバーの存在感がグッと増していて驚いた。新しく入った3人もそうだし、特に昨年加入した田口華さん、磯野莉音さんがMCでガンガン話していて、いよいよ新しい代になったんだなと。
さくら学院は他のグループと違って卒業する日が決められている。これは高校野球と同じような話で、これを絡めて話し始めるとどんどん長くなるのでやめるが、代が変わればその集団のパワーバランスみたいなものも変わってしまう。今のさくら学院だと菊地最愛さんには大きな役割が与えられ、逆に堀内まり菜の影が少し薄くなってしまった。まり菜推しの僕としては寂しい限り。
東京女子流
もともとの予定では見るつもりはなかったのだが、野音のツアーファイナル 以降は一度も見てなかったので流れで見ることに。パフォーマンスの安定度は凄まじいものがあるよね。5人中4人がJCグループで歌とダンスのレベルが高く、顔も可愛いとくれば向かうところ敵なしなはずだ。
それでも僕の中であと一歩突き抜けないのは「エネルギーの足りなさ」と言うほかない。技巧的な女子流より、圧倒的なパワーで押し切るような女子流が見たいと思うのは僕だけだろうか。ももクロとの5番勝負のときに見せた強気な感じをどこかで期待してしまうのだが、キャラ的に難しいのかも。そういうガツガツを多くのヲタが望んでないってのもあるんだろうしね。
15:30−16:30/DOLL FACTORY
このあたりで空腹がヤバかったが、BABYMETALを見るためにリアルゴールドだけ飲んでDOLL FACTORYへ。その途中でステーション♪のなるといっちーを発見。SMILE GARDENのライブを客として見ていた。こういう姿が見れるのもTIFの醍醐味ではあるよね。
DOLL FACTORYに入ったら、大阪のNEP She☆Starsがライブをやっている最中だった。カウボーイハットをアレンジしたような大きな帽子にフリフリのドレスとド派手な衣装が印象的だった。他のアイドルよりもマサイの数が凄かったけど、あれは大阪から遠征してきたマジヲタの多さゆえなのかな? このグループはメンバーの人数が多いから東京まで来るのも相当大変だろうなぁ…。
BABYMETAL
彼女たちのパフォーマンスを初めて見たのが 昨年のTIF だった。そのときにかつてないほどの衝撃を受け、タワーレコード新宿13周年記念ライブ や さくら学院祭☆2011 など彼女たちの出るイベントにはできるだけ参加してきた。昨年後半において、僕の中で最も熱いアイドルユニットだったのは間違いなくBABYMETALだった。
今年に入ってもその勢いは衰えることなく、最も勢いのあるユニットにまで成長した彼女たちだが、今回のライブだけに限って言えばちょっと物足りなさが残ってしまった。スタジオの音量が小さく、照明などの効果もBABYMETALに最適化されたものではないため、これまで見てきたような濃厚な空間が作り出せていなかったせいだろう。もっとも僕が彼女たちに期待するライブのハードルが上がりすぎてしまったことも大きな要因だろう。
そもそもBABYMETALはさくら学院の派生ユニット・重音部なわけで、ある種の一発ネタが多くの人に連鎖的に受け入れられることで大きくなっている。だから瞬間最大風速は他のどのアイドルよりも高いかもしれないが、一発ギャグで知名度を上げるお笑い芸人と同じゆように冷めるスピードも一瞬だと思われる。そのあたりを考慮すれば、2013年の中元すず香さん卒業に合わせて潔く解散するのが最も美しい幕引きなのかもしれない。
16:35−19:15/SMILE GARDEN
ベビメタで一気に体力を使い果たして外へ。ここまで何も食べていないことに気づいた。屋外のスペースには食べ物の店が出ていて、そこで買ったピザを食べながらSMILE GARDENへ。
OSAKA翔GANGS
ベタな大阪のノリのMCで22歳まで住んでいた京都のことなどが一気に蘇ってきたw 何なんだろうね、あの「どうでっかー?」みたいな関西のノリw 嫌いじゃないけどね。着物をアレンジした衣装はこのグループが着ると堂に入りすぎて僕には強すぎるかも。
SKE48
ここでまたまた予定を変えて急遽SKE48を見ることに。というのも無銭観覧ができるステージでのライブだったから人が多いだろうと思っていたからで、予想に反して3列目あたりまで行くことができた。
予想通りの口パクでパフォーマンスに関してはまぁこんなもんかなと(上から目線ですいません)。ただ初見であっても知ってる曲が多いのがAKB系グループの強みで、メディアへの露出も多いから知ってるメンバーも多い。そういう華やかさというかオーラみたいなものがSKE48には確実にあった。特に松井珠理奈さんはSKE48に興味がなくても「おおっ!」て思うよね。これが資本主義パワーというやつなのだろう。
IDOL SUMMER JAMBOREE
SKE48以降のラインナップを見ると、無銭エリアのほうが美味しい気がしてずっとSMILE GARDENに居座り。アイドリング!!!・バニラビーンズ・東京女子流・さくら学院の選抜メンバーによるコラボライブを良ポジで見ることができた。特にさくら学院の中元すず香・菊地最愛・田口華、東京女子流の新井ひとみ、庄司芽生、アイドリング!!!の2人(外岡&伊藤?)による「ベリシュビッツ」はヤバかった。
みにちあ☆ベアーズ
コラボライブまで平和だった現場の雰囲気が一変したのがみにちあから。一気に圧縮がかかる。彼女たちは身長が低いから前方に行かないとまともに見れないというのも理由の一つなのかもしれない。
私立恵比寿中学
みにちあ終わりでさらに圧縮がかかるw これは身長とか関係ないなw エビ中がこの日しか出ないということでヲタが必死になるのもわからなくないが(それを言ったらSKEだってスパガだって同じだ)、僕が回った中ではしゃちほこにしてもみにちあにしてもスタダ系だけ圧縮がかかるというのは何かあるのかも。実際には前方に圧縮をかけるほどステージは見えなくなるので、ほどよい感じで広がったほうがみんな幸せになれるのにね。
19:20−22:40/DOLL FACTORY
私立恵比寿中学が終わったところでSMILE GARDENを離脱。真夏の炎天下でずっとモッシュ状態というのはさすがにキツかった。本当はE-Girlsを見る予定だったのがエビ中で見れなかったため、メインステージはあきらめて冷房の効いているDOLL FACTORYへ移動。
w-Street FUKUOKA
スパガを中心としたエイベックスのアイドル系グループ・iDOL StreetがAKBやハロプロと同様に巨大化し、各地に支部を作って活動を始めている。そのうち福岡支部の選抜4人によるライブだった。AKBですら誰が誰だかわからないのに、iDOL STreetになるとわかるわけないよね。唯一知っていた関西のむっちゃんらは解雇されてしまったので、もはや知っているメンバーがほとんどいない。
YGA
よしもとグラビアエージェンシーのアイドルグループ・YGA。吉本所属だから勝手に大阪とばっかり思っていたけど、実際はほとんどのメンバーが首都圏出身なのよね。東京近郊での活動が多いのもそのせいか。ヲタTを着てる人ですら「去年のTIFに出てたメンバーがほとんどいない」と失笑が漏れるような状態ながら、マサイの数も多かったし、ライブも楽しかった。
愛乙女☆DOLL
いつもインディーズ系の現場で見るアイドルがこういうステージに上がってると妙に嬉しくなるのは僕だけではないだろう。新しく研究生が加わって少し華やかになっていた。
OVER EIGHTEEN アイドリング!!!
アイドリング!!!の中で18歳以上のメンバーから選抜されたユニット。遠藤舞さんやら菊地亜美さんやらがいて芸能人パワー全開の楽しい時間を過ごせた。本当はFANTASTIC THEATERでとちおとめ25からJewel Kissを見るつもりだったが、あっちに行っていたらJewel Kissのライブでステージ崩壊&ライブ中止という憂き目に合っていたので、こっちで正解だったと思う。
終盤に不意に退場してアンコールで再登場という意味不明な流れがあったり、芸もなかなか手が込んでいる。IDOL SUMMER JAMBOREEでも聴いた「やらかいはぁと」も見れて満足。この曲けっこう好きだわ。
Dream
4人で登場。E-Girlsを逃したので、そっち系で見れる唯一の機会になってしまった。Dreamは初期の3人のときと阿井莉沙さん・長谷部優さんがいた時期しか知らないので、僕の知らない4人になっていた。家でWikipediaを見たら8人時代のメンバーが残っていたから、本当は知らないわけではないはずなんだけどね…。
ともかく他のアイドルのような過剰にキャピッた雰囲気はなく、ひたすら完成度を追求するガールズグループとしてのパフォーマンスを披露していた。元SPEEDヲタの僕としてはこのカッコよさは嫌いじゃない。やっぱりE-Girlsも追いかけないとダメだな。
DANCE IDOLING!!!
僕が今まで見たアイドリング!!!の中で一番カッコ良かったかも。アイドリング!!!ってのは、やしきたかじんさん並みにMCが光るタイプのアイドルだと思っていたから、MCをほとんど入れずに踊りまくるその姿にちょっと感動。かなりちゃんと練習しないとあれだけの振りは入らないだろうし、コンビネーションも素晴らしかった。
もともとテレビ番組の企画か何かでやっていたものを焼き直したのならまだわかるが、このライブのためにやったのだとしたら凄いね。
まなみのりさ
Perfumeと同じアクターズスクール広島出身の3人組アイドルグループ。昨年の12月に開催された「U.M.U AWARD2011」でグランプリを受賞して、今年の8月にメジャーデビューしたそうな。披露されたデビュー曲「BLISTER」はなかなかの良曲だった。
小桃音まい
1日目最後は小桃音まいさん。今日見たライブの中で唯一のソローアーティスト。小桃音まいさんの凄いところは、ステージをたえず動き回って観客の視点を固定させないところだと思う。歌が超絶上手い人ならその場所でじっと歌っていても客は納得するのだろうが、彼女が戦っている相手はグループアイドルばかり。地味な立ち位置ではすぐに埋もれてしまうのだ。そして、グループアイドルの華やかさに対抗するための方法として彼女なりに考えたのが、自分自身が動き回ることであり、ヲタ自身を動かすことだっりするのだろう。僕は彼女がヲタを煽りながらバックステップで歩く姿を密かに「小桃音ウォーク」と呼んでいる。
最後はこの曲「Dreamscape☆」で大盛り上がり。まいにゃぁぁぁぁぁ!
2日目 へ続く。
Posted by Syun Osawa at 23:54