bemod

2018年1月10日

アドラー心理学入門 ― よりよい人間関係のために

岸見一郎/1999年/ベストセラーズ/新書

アドラー心理学入門 ― よりよい人間関係のために古賀史健氏と岸見一郎氏の共著『 嫌われる勇気 』が面白かったので読んでみることに。その前に岸見一郎『 困った時のアドラー心理学 』を読んでいるので3冊目のアドラー本(というか岸見本)。正直このレベルのアドラー本はもういいかなという気がする。

言わんとしていることは何となくではあるが理解できるし、理解したからといって今からどう変わるというわけではないということも理解できた。ざっくり言ってしまえば、自分の見方・考え方で人間関係や仕事などの捉え方は大きく変わるという話のイントロを繰り返し読んだのだ。もう少し深く知ろうとすると違ったアプローチで学術的な本へと進まなければいけないのだろうけど、そこまではいいかなと思う。

僕の関心領域はこの本のもう少し外側に向かっている。それは次のようなことだ。

感情は湧き上がるものであってそれ自体を抑えたりすることは難しい。湧き上がる感情は自然現象であると受け止めて、その感情のベクトルをいかに上手くコントロールできるかというところに注目している。このコントロールは技術でカバーできる部分も少なくないと思うし、こうした考え方について研究されている本も数多く存在するはずなので、実践編としてはそういう本を漁ってみたいと思う。

アドラーの本はそうした僕の関心領域に近い部分もあるが、出版されている多くの入門書は主婦を対象にしたようなややぬるめなものが多いため、消化不良気味に読み終えることが少なくない。この本もそうだった。

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