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2018年1月15日

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 ― 断捨離からミニマリストへ

佐々木典士/ワニブックス/2015年/四六

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 ― 断捨離からミニマリストへ日本でミニマリズムが爆発的に流行したきっかけを作ったのがこの本だと思われる。僕は著者がこの本の紹介でテレビに出演しているのを見てミニマリズムに興味を持った。

ミニマリズムの本を読んだのは著者の相方である沼畑直樹氏による『 最小限主義。 』で、沼畑氏の本にも共感を持ったのだが佐々木氏の本にはさらに共感を持った。というのも佐々木氏は単純にあまりモテるタイプの人でもなく、ヲタク気質があり、友達も少ないという僕に似たタイプの人だったからだ。さらにもっというと煩悩の塊のような気もする。

そういう人が自分の物を捨てていくことで違う自分を見つけていく過程というのはとても興味深く感じられた。彼はミニマリストになっていいことがたくさんあったと書いているが、しかしそれはミニマリストになったからというよりは、ミニマリストになることで得たコミュニティや象徴資本(ようするに有名人になったということ)によるものが大きいように思う。

変な話だがテレビに出るまでいかなくても、Instagramやtwitterなどで有名になるとその有名になった効果で得られるものがある(これはニコ生でも、もっというとテレビに出ているタレントでも同じ)。そういう話に帰着しそうなところがややあったものの、物を捨てていくことで自分の心が整理されていくことはたしかにあるだろう。僕もできればいま家にある物の半分くらいは捨てたいと思っている。

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