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2017年11月18日

MAKERS ― 21世紀の産業革命が始まる

クリス・アンダーソン/訳:関美和/2012年/NHK出版/四六

MAKERS現状分析から提案へ。

この一点だけを取っても評価できる本だと思う。もっとも評論家という立場ならそれは筋違いなのかもしれないが、先の予測が難しい21世紀という時代において現状分析に終始するだけでなく、新しい世界を求め具体的にチャレンジするそのマインドは素晴らしいと思う。事実、著者は『WIRED』編集長を辞任しラジコン飛行機製作の会社を起こしている。

この本の中心にあるのは3Dプリンタという機械だ。

僕はこの本を読むまでその存在を全く知らなかった。3Dプリンタとは早い話がコンピュータで3Dモデリングしたデータを使って、実際に立体物を作り上げてしまう機械のことだ。この機械が僕が思っているよりもはるかに進化しており、さらに今も飛躍的にその完成度を上げているようなのだ。

ネットで調べてみるとリスマチックのような大手の出力サービス会社でも3Dプリンタの出力サービスは行われていて価格もそれほど高くない。日本は同人誌の文化が凄いから、立体造形の分野に関してもアメリカを凌駕するほどの3Dプリンタ大国になるのではないかという気もする。

3Dプリンタの話ばっかりになってしまったが、著者が言いたいのはほとんど岡田斗司夫『 プチクリ 好き=才能! 』と似た話で、クリエイターが爆発的に増えて小さなファンコミュニティができて、その小さなコミュニティの中で金銭が動く…というようなことだ。これも日本のヲタク文化そのものだろう。

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