2017年11月29日
キリスト 美術にみる生涯
柳宗玄/2012年/八坂書房/A4
1967年に出た本の復刻版だそうな。
以前読んだ『 西洋絵画のひみつ 』や『 pen別冊 キリスト教のすべて 』のような西洋絵画のコンテクストとしての宗教画というのではなく、あくまでキリストの生涯を各場面を描いた絵画を紹介しながら説明するという内容だった。
数年前は村上隆氏の影響で猛烈なコンテクスト厨というか美術マーケット厨みたいな感覚を持っていたので、そのときに読んでいたらあまり面白くなかった内容かもしれない。でも今はわりとフラットな感じで絵画を楽しんでいるので、今回も素朴なキリストの生涯といったくらいの感じで楽しみながら読んだ。
新興宗教の教祖は歴史の権威付けによってしっかりとその地位を確立している。キリストが大丈夫なら日本にもたくさんいる新興宗教の教祖だっていずれはその生涯が美しく歴史化されるに違いない。それだけのことだ。
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